内容説明
レストランの集客にクーポンは役立つ?失業率の増減を実感できないのはなぜ?ダイエットできるかどうかは統計次第?世の中おかしな分析だらけ。その統計を信じるな!
目次
第1部 ソーシャルデータ(なぜロースクールの学長はジャンクメールを送り合うのか?;違う統計を使えばあなたの体重は減るだろうか?)
第2部 マーケティングデータ(客が入りすぎて倒産するレストランはあるか?;クーポンのパーソナライズは店舗や消費者の役に立つか?;なぜマーケターは矛盾したメッセージを送るのか?)
第3部 エコノミックデータ(失業率の増減をあなたが実感できないのはなぜか?;誰がどうやって物価の変動を見極めているのか?)
第4部 スポーツデータ(コーチとGMどちらが勝敗のカギを握るか?)
著者等紹介
ファング,カイザー[ファング,カイザー] [Fung,Kaiser]
統計的手法を広告やマーケティングに適用する統計のプロフェッショナル。10年を超えるキャリアをもつ。ニューヨーク大学非常勤教授。プリンストン大学とケンブリッジ大学を卒業し、ハーバード・ビジネススクールでMBA(経営学修士号)を取得。ブログJunk Chartsは、マスメディアに登場するデータやグラフィックの批判的検証という新しい研究領域を切り開いたとして高く評価されており、ファンも多い
矢羽野薫[ヤハノカオル]
千葉県生まれ。慶應義塾大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルカリオン
9
興味深い統計的論点も含まれていはいるが、全体的に米国の制度・社会事情と密接に紐づいた記載となっていてわかりづらい。特に最後の「バーチャルNFL」の章はよくわからないが、じっくり読む気には全くならない。2019/01/28
リョウ
8
何も嘘をついていなくても実際とは異なる印象を持たせることができる。ましてや故意に一部のデータを無視したりして都合のいいデータだけを抜け出せば簡単に最もらしい嘘をつくことができる。困るのは、データを取捨選択しなくても、異なった印象を与え、場合によっては操作を行った方が実態に近くなる場面もあること。そんな場合にはデータをいじらない姿が真実なのか、実感に合っている方が真実なのか。悩ましい。2016/03/17
DEE
7
だいたいニュースなんかで発表されるデータはそのまま信用してはいけない。これはデータに限らずだけど、それが本当に正しいかはもちろん、それが自分の役に立つものなのかは自分で判断するしかない。流される情報を鵜呑みにせず、一度自分なりに検証し直すクセはつけた方がいいと思う。2017/01/29
ふくみみ
7
「ヤバい統計学」の続編。グルーポンは日本ではどのくらい浸透していた、またはしているのかなー。スカスカおせちで有名になったとは思うけど。ナンバーセンスに自信が無いのでなんでも胡散臭く感じてしまうところがあり、実はこんなトリックが、ということにあまり驚けない。統計学はホントは不確実な現実に対してこの範囲(条件)であれば言える、と踏み込むことだと思うのだが。最後のプロスポーツの結果データを使ったファンタジースポーツの話と分析屋の仕事の話は興味深く、もっと読んでみたいと思った。2016/11/17
Noah
5
数字感覚は大事。章によっては、難しく、時間がかかった。やばい統計学という第一弾があったらしいが、とりあえず、こちらだけで良いかな。4:302016/02/13