リバース・イノベーション2.0―世界を牽引する中国企業の「創造力」

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784484142333
  • NDC分類 335.222
  • Cコード C0034

内容説明

リバース・イノベーション2.0の特徴とは?最先端ではなく“最適な”技術。社会ネットワークによる大衆のイノベーション。独自ではなく、グローバルリソースからの価値創造。技術と社会の両輪のイノベーション。

目次

第1章 リバース・イノベーションと中国発のイノベーション(グローバル企業のリバース・イノベーション;中国が仕掛けたイノベーション ほか)
第2章 世界を変えた中国発のイノベーション(すべては「特区」から始まった;政府型イノベーションのTD‐SCDMA ほか)
第3章 なぜ中国か―天の時、地の利、人の和(技術移転という「天の時」;モノ、カネ、ヒトの集積地という「地の利」 ほか)
第4章 新興国で考えるイノベーションの本質(イノベーションは情熱から生まれる;イノベーションは模倣から始まる ほか)
第5章 これからのイノベーションを創る主役は誰か(中国発のイノベーション創出は続くか;数学オリンピックと創造性 ほか)

著者等紹介

徐航明[ジョコウメイ]
中国西安市出身。90年代後半に来日し、東京工業大学大学院総合理工学研究科(知能システム科学専攻)を修了。工学博士。外資系通信メーカーを経て、現在、日系大手電機メーカーに勤務。技術標準化とアライアンス活動に携わっている。イノベーション、技術経営、比較文化の研究に関心があり、日本と中国で執筆、翻訳活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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maimai

5
中国と日本企業の対比が描かれています。まず中国は商人気質で日本は職人気質であること。中国は海外製品をリバースエンジニアリングすることで技術の模倣をして、販売ルートをどのように設定するかに長けていますが、日本の場合は研究能力に優れているがそれを市場に出して販売する能力に関して薄い。このことから日本企業がいい技術を持っていてもグローバルな製品が発案されにくいと言われています。イノベーションは創造に見えて実はパクリの部分があり、「秀才は模倣し、天才はパクる」といった言葉があるように繋ぎ合わせる力が必要なのかも2020/09/15

Keystone

5
日米中お弁当でのプレゼン比較がなるほどと思いました。先進的な発明をしながらも、低迷し続ける日本企業。開発にかけるコストを削減して、よそが作った新しい技術を作り直して売り出す方がずっと効率的だし、儲けになるのだなあ。2016/08/25

鉄路のほとり

2
本書の主題とはあまり関係ないんだけど、「日本人の作る情報詰め込み型のパワポ資料は、日本人が家庭で作る、色とりどりのおかずを詰めた弁当と似ている」という指摘が面白かった。かつては日本も、おかずの無い日の丸弁当だったんだけどね。2015/08/27

yahiro

2
☆☆☆★★ 自分にとっては、割と当たり前のことしか書いてなかったけど、世間的にはどうなんだろう。2015/02/16

glaciers courtesy

2
日本企業が国内にしか受けない製品を作ると「ガラパゴス化」と物笑いになり、中国企業が中国国内ニーズだけで市場を作ると「中国発イノベーション」と称賛される。一つは日本企業が既に世界を相手に戦うべき大企業なのに対して、中国企業はまだベンチャー企業に過ぎないという側面もあるが、結局は市場規模が今や中国の方が断然大きくなってしまったからだろう。そして日本は(先進国⋀アジア)という特殊なマーケットであるのに対し、中国は(発展途上国⋀アジア)という共通の土壌のある国が他にも多く、海外への展開も見込めるからなのだろうな。2015/01/20

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