出版社内容情報
【保存版写真集】写真で世界を伝える「ニューズウィーク日本版」連載10年の集大成。第1部では、2004~2014年の連載から厳選した傑作を再掲載。第2部では、10年で約480回という全記録とともに、世界情勢を振り返る。
内容説明
パオロ・ペレグリン/ティム・ヘザーリントン/ジム・ゴールドバーグ/岡原功祐/スタンリー・グリーン/リチャード・モス/本城直季/Q・サカマキ/マーカス・ブリースデール/クリス・ホンドロスetc.2004‐2014:10年の集大成。厳選した傑作25作品と連載10年、全482本の記録。
目次
1 The Best of Picture Power(戦場カメラマンが明かした本心;レンズが刻んだイラクの“真実”;すり減った靴が語る過酷な「旅」;痛ましい過去を負う残虐コニーの子供たち;調和を遠ざける分離壁の不毛;静かに眠る冷戦の証人たち;イラク人家族を襲った悲劇の銃弾;戦場カメラマンが最後に見た光景 ほか)
2 2004‐2014:Capturing the World
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たらちゃん
15
百聞は一見に如かずと言われるほど、視覚から訴えるものは強いと再認識。言葉では表せない、心をえぐられるような事実を伝えてくれる写真もありました。(だからと言って何でも見た目に騙されてはいけない。この写真集にはないと信じますが作り物の現場を撮る人も世の中にはいるかも知れません)。2016/08/26
たまきら
15
大学~30代前半まで、毎週欠かさず読んでいました。最近は図書館が放出するたびにもらってきて、コラージュにする写真を切り抜くだけの存在になっていますが、政治風刺、美しい写真、一流の文章ににやりとしたものです。その中でも好きだった定番が「ピクチャー・パワー」。基本見開きオンリーの写真に語らせるページです。それを編集したこの写真集、胸が痛かったり、時代を思い起こさせたり。素晴らしいです。2016/02/10
nizimasu
4
ニューズウイークが編纂した世界の報道写真家の最新の成果をアーカイブ化した作品集。中でも巻頭のスタンリーグリーンという戦場カメラマンが紛争地帯を尋ねて撮った写真と添えられたキャプションはさらに踏み込んだ私小説のような趣もあって、銃を持ったチェチェンの女戦士が後に自爆テロで死んでいたり、ロシアの売春婦のカットでは、その女性と結婚を考えたなんて、どこか被写体とともに生きるような時間が切り取られているのが面白い。他にも青酸をかけられ肌がやけどしているバングラディシュの少女など写真が告発する力は依然強い2014/10/15
masaharu
1
後世に残るような写真とその歴史を知りたいと考えて手に取った。写真が持つメッセージがすごい。写真には力がある。言葉を使わずにメッセージを伝える。そういう方法としての写真。力がある。2025/02/16
炭酸
1
十年の集大成と帯にもある通り、2004年から2014年までにニューズウィークが伝えた世界がまとめられている。一瞬を切り取っているだけなのに、半端な物語なんかよりもその世界に引き込まれてしまう。実際見たことのない世界を、TVやラジオや新聞よりもリアルに感じた。写真の力は大きい。2015/04/26