内容説明
再生医療など科学技術の進歩により、平均寿命が100歳を超える日が近づいている。誰もが健康なまま現在の2倍も長生きするようになれば、総人口はどうなるか、地球環境は守られるか、家族関係や豊かさ、宗教心はどう変わるか…。シリコンバレーのテクノロジーアナリストが「長寿革命」の新時代へと案内する。
目次
第1章 人類の永遠の希求―若返りの泉を追い求めて
第2章 科学技術の進歩で人間の寿命はどう延びるか
第3章 自然界と長寿革命
第4章 長寿は是か非か、意見の対立―長生きしても、よりよい人生を送れるか
第5章 家族が変わる
第6章 長寿社会の金銭的恩恵は?
第7章 あの世VS.この世で長生き―長寿時代における宗教
第8章 長寿社会を目指すリーダーたち
著者等紹介
アリソン,ソニア[アリソン,ソニア] [Arrison,Sonia]
カリフォルニア州マウンテンビューにある「シンギュラリティ大学」の創立メンバー、アカデミック・アドバイザー、理事。パシフィック・リサーチ・インスティテュート(PRI)の上席研究員、ネットメディアTechNewsWorldのコラムニストも務める。メディアにしばしば寄稿し、ゲストとしても登場するほか、CNN、ロサンゼルスタイムズ紙、ニューヨークタイムズ紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、USAトゥデイ紙などでその研究が紹介されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
6
科学技術の進歩により、人間の寿命はどこまで延びていくのか。最先端の医学や科学技術を紹介しながら、それと同時に持ち上がる倫理的、実際的な問題にまで迫った内容。なかなか刺激的な内容でもあります。個人的には、科学の発展は人間という種の発展であり、出来る事が広がるにつれてこの世界はより良くなっていくと思う。ここで紹介されている技術が、それを後押しするものになっていきますように。2014/02/04
Aoki
4
うん!凄い楽しい面白い!こういう視点で未来を見ることのワクワク感をもっとみんなで共有して、どんどん進めていきたいよねっー!って感じです。2014/07/13
Taichi Ishihara
4
読了。読書メモはあとでブログにアップします。非常に衝撃的な本です。寿命を延長する技術は今や極端なまでに進化していっています。それが一般の人のものになる日もそう遠くはないでしょうが、少なくとも今の若い人たちは80~90ぐらいまでは元気でいるでしょうし、65歳過ぎても仕事でバリバリやりたい、とそういう人ばかりになるでしょう。僕も100歳ぐらいまでは生きたいです。2014/01/31
Kentaro
3
ダイジェスト版からの要約 健康寿命が延びれば、平均寿命がおよそ80歳の頃に死ぬまでに実現できていたことだけを目標とする必要はなくなり、人生計画を最初からセーブせずにすむ。つまり、100歳前に達成できると思われる活動に限定せずに、大志を抱ける。複数のキャリアを持とうとする人も多く出てくるだろう。現在の寿命では、法律家と医者の両方になりたくても、その夢を2つともかなえるのは不可能に近い。しかし、健康寿命が延びた社会では、かなりの教育期間を必要とする異なるキャリアをどちらも無理なく経験する人生が送れるだろう。2018/05/04
kazzz
3
寿命が延びる=人類の明るい未来 が全編に渡り、提示されている。少し楽観に過ぎる気が..。個人的には寿命が延びることにネガティブな意見の中に、うなずけるものもあった。テクノロジーの発展は間違いなくそちら(寿命をいかに延ばすか)の方に進んでいて、それは喜ばしいことだと思っているけど、それが行き着く先は?と、逆にこの本を読んで考えさせられた。2015/04/11