内容説明
世界7カ国の旬な絵本作家、華麗な仕掛け絵本の歴史、絵本が生んだ愛すべきキャラクター、名作復刊のトレンド、各界著名人の「私の好きな1冊」、世界の絵本ミュージム…イマジネーションを刺激する、100冊を超える絵本を紹介。
目次
世界の旬な絵本作家を、アトリエに訪ねる。(荒井良二―100年先の人へ届ける、色褪せない絵本。;ミヒャエル・ゾーヴァ―幻想的な絵に隠された、シニカルな視点。 ほか)
起源は12世紀、華麗な仕掛け絵本の歴史。―進化する仕掛け絵本が、時代を映し出す。(ロタール・メッゲンドルファー;アーネスト・ニスター ほか)
絵本が生んだ、愛すべきキャラクター(ミッフィー―ブルーナ・カラーで描く、シンプルな力強さ。;ムーミン―仕掛け絵本でデビューした、丸っこい妖精。 ほか)
記憶から掘り起こす、お気に入りの1冊。(遠い日の思い出とともに、名作が蘇る。;あの人が選んだ、「私の好きな1冊」。 ほか)
さらなる魅力を探しに、ミュージアムへ!(エリック・カール美術館―巨匠の絵本への愛が、随所に溢れた空間。;トロースドルフ絵本美術館―ドイツの小都市にある、欧州唯一の絵本美術館。 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
183
芸術的な美しい絵の特集。表紙は荒井良二さんの描き下ろし。真剣な眼差し、自分だけの一冊を作りたい。微笑ましい表情、描きたいときに描きたいものを。初めて見る海外の絵本、絵画や手工芸の世界も新鮮。仕掛け絵本を開けば目の前でサーカスが始まる。100年以上前に生まれた上質で気品漂う絵本。毎日のように物語は生まれ、本は次々と形になっていく。絶版、その哀しい響きの中で、もう触れることのできない貴重な本もある。愛されるミッフィー、ムーミン、ピーターラビット。人は自由な気持ちで本を開き、心に独自の絵を描き、語り継いでいく。2023/08/27
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
98
『大人のための絵本ワールド』をテーマにしたムック本。2009年12月の刊行で、表紙は荒井良二さんの描き下ろしの装画。世界の旬な絵本作家として紹介されているのは(敬称略)、荒井良二、ミヒャエル・ゾーヴァ、サラ・ファネリ、エヴァ・シェチヴァー/ルツィエ&マリアナ・ドボルジャコヴァー、アンネ・ペルトラ、フェルナンド・ヴィレラ、イ・ヘリの名前が並ぶ。絵本の有名なキャラクター、クリエイターや女優、作家などが選ぶ『お気に入りの一冊』、絵本ミュージアムなど興味深いコンテンツが収められている。2015/11/26
kimi
72
やっと読めました!!行きたい場所、読みたい本たくさん!!眺めているだけで幸せです!!2016/03/22
greenish 🌿
67
旬の絵本作家・仕掛け絵本の歴史・愛すべきキャラクター・名作復刊のトレンド・「私の好きな1冊」・世界の絵本ミュージアム・・・イマジネーションを刺激する大人のための、絵本ワールド ---この本の装画を手がけた荒井良二さんやあのミヒャエル・ゾーヴァさんのアトリエを訪ね、絵本に対する想いに迫っています。読みごたえ・見ごたえ充分、絵本の世界を満喫できる一冊。《美しい絵本》のタイトルそのままに、まるでアートのような絵本の数々。心踊り、感性を刺激されました! 『コールデコットの絵本』復刻版、手元にお迎えしたい・・・。2014/02/22
Miyoshi Hirotaka
48
両膝に乗せ、背中越しに覗かせても読み聞かせの定員は最大3名だった。絵本の思い出はストーリーや絵の出来栄えだけでなく、子供らの体温や体重と切り離せない。図書館から絵本を大量に借りてきて読み聞かせをしたことが思い起こされる。石神井のちひろ美術館には子供らが小さい頃よく足を運んだ。妻の蔵書は処分したり、人に譲ったりしたが、絵本類はまだ残る。旧姓のサインが残る仕掛け絵本はわが家の宝。新しい世代に再び絵本を読み聞かせることができるのが楽しみだし、その中から人生最後の一冊に出会えれば、「わが読書道に悔いなし」である。2016/09/04