内容説明
スピード至上主義の始原をニュートンに遡り、善く生きるヒントを『正法眼蔵』に探る。現代社会を生物学の視点から縦横無尽に斬る、『ゾウの時間ネズミの時間』著者待望のエッセイ集。
目次
海鼠の如く(美人量保存の法則;一人にひとつの子守歌;漱石とナマコ ほか)
生きものに学ぶ(生物学を学ぶ意義;子供時代に考えていたこと;CDブック『歌う生物学必修編』 ほか)
道元の時間(道元の時間―生物学の視点で読む『正法眼蔵』;沖縄の時間;ナマコの時間 ほか)
著者等紹介
本川達雄[モトカワタツオ]
東京工業大学大学院生命理工学研究科教授。1948年、仙台に生まれる。東京大学理学部生物学科(動物学)卒(1971)。東京大学助手(1975‐1978)。琉球大学講師、助教授(1978‐1991)。Duke大学visiting associate professor(1986‐1988)。東京工業大学教授(1991‐)。海の無脊椎動物の生理学、形態学わ中心に研究し、それをとおして、かれらがどんな独自の世界をつくりあげているかを理解しようと努めている。棘皮(きょくひ)動物(ナマコ、ヒトデ、ウニ、ウミユリの仲間)特有の「キャッチ結合組織」の研究や、群体性のホヤをもちいたサイズの生物学、サンゴの生物学などが研究テーマ
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