内容説明
全米ベストセラーヒューマン・ドキュメント!イラク軍の捕虜となり、友軍の救出美談で英雄に祭りあげられた女性兵士の真実。
目次
田舎のお祭り
恐怖にふるえた日
町のプリンセス
世界が見たい!
新兵訓練所
親友ロリ
恋人ルーベン
進路を誤る
イラク兵の猛攻撃
傷ついて〔ほか〕
著者等紹介
ブラッグ,リック[ブラッグ,リック][Bragg,Rick]
ピューリツァー賞受賞作家。1959年アラバマ州生まれ。諸地方紙で活躍後、1994年「ニューヨーク・タイムズ」紙の記者となり、現在はフリーランスのライター
中谷和男[ナカタニカズオ]
1936年生まれ。東京外国語大学フランス語学科卒業。NHKに入局し社会部を経て、アラブ移動特派員、ジュネーブ、パリ、ナイロビ、ソウル各支局長、アジア総局長、アラブ・アフリカ・ヨーロッパ総局長等を歴任。95年にNHKを退局し、翻訳家、文筆家として独立
藤田正美[フジタマサヨシ]
ニューズウィーク日本版編集主幹
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sasha
7
イラク戦争時、イラク側の攻撃に遭遇し行方不明となった19歳の女性兵士。特殊部隊による彼女の救出作戦は大々的に世界中で報道された。しかし、アメリカ政府・軍が美談に仕立て、英雄に祀り上げた女性兵士の救出作戦は早い時期から疑問視されていた。賛美と批判に晒された女性兵士側の証言で綴られた「あの時、何があったか」が本書。大義がない戦争だったからこそ、政府と軍はシンボルを熱望していたのかもしれないな。2018/06/14
takao
1
ふむ2024/11/28
たま
1
英雄では無い。生還された方。アメリカ人だけの力では無い。メディアの報道の力、恐ろしい。2021/01/03
ドリアン・グレイ
0
戦争では英雄が仕立て上げられるものなのだということがよくわかる.しかしいくらメダルをもらっても傷ついた体や心がいえるわけでもなく,そうした英雄の背後にはニュースが流れた後は世間の人から忘れられてしまう多くの戦病者がいるのだろうと思った.2018/10/18