内容説明
パレスチナの人々は、家を壊され、家族を殺されても、翌日には花を植え、冗談を飛ばし、大声で笑う。武力で脅されても、この土地から動かないこと。そして子どもたちの教育をつづけること。それが私の見たパレスチナの「インティファーダ」だった。保母さんが歩いた悲劇の現場。
目次
1 聖地エルサレム(パレスチナへ―そこに向かった理由;東エルサレム―イスラエルの中のパレスチナ人)
2 ヨルダン川西岸へ(ナブルス―無関心という攻撃;ジェニン―生きることへの妨害;トゥルカレム―機能を奪われた街)
3 イスラエルとパレスチナ(西エルサレム―それぞれの闇)
4 閉塞の地、ガザ(ガザ―封印された悲しみ)
5 帰国
著者等紹介
森沢典子[モリサワノリコ]
青山女子短期大学にて児童教育および児童文学を学び、幼稚園教諭に。南仏のフレネ小学校で教育実習を行い、2001年より私塾で子どもたちに勉強を教える。2002年3月、情勢の悪化するイスラエル・パレスチナへ一人で入り、GIPP(パレスチナ人のための草の根運動の会)の協力を得て、パレスチナ自治区を訪れる。帰国後作成したルポが大きな反響を呼び、各地で講演活動を行なう
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