内容説明
一国が重大な岐路に直面したとき、為政者が史実とは異なる決定を下していたら国の命運は一変していたかもしれない…そんな決定的な転機が、日本にも、世界にもあった―。本書では、日本を代表する10人の論客が、「歴史の危機」を検証する。
目次
ミスマッチが招いた「十五年戦争」の発端―満州事変
日本海軍はなぜ「条約賛成」に転じたのか―日独伊三国同盟
財政の不満を暴力で解決する野蛮―二・二六事件
日本の近代化を誤らせたもの―明治六年の政変
運命の「弱腰開国」―黒船来航
なお癒えぬ敗戦のトラウマ―大東亜・太平洋戦争
多民族帝国の悲しき宿命―ロシア革命とソ連崩壊
失われた世界と「長い講和」―第一次世界大戦
イタリアのいちばん長い日―独裁者ムッソリーニの失脚
カフカース「三度の反乱」―チェチェン戦争