出版社内容情報
その奇妙なサルの生態をあますところなく伝えている。なぜボノボがそれほど頻繁にセックスをするのかというと、群れの内部で起こるあらゆる個体間の緊張をやわらげるためである.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』339頁、より)
内容説明
“戦いより愛を”セックスで争いを回避するサル、ボノボのすべて。霊長類研究の英才が、世界中の最新研究成果をまとめて紹介。野生動物写真の第一人者が捉えた衝撃の写真50点を含め、100点以上の写真・図版を収録。
目次
第1章 最後の類人猿―ボノボの発見
第2章 戦うサルと平和を好むサル―チンパンジーとボノボ
第3章 アフリカ大陸の懐深くに―ボノボの生態
第4章 愛の女神から生まれたサル―ボノボのセックス
第5章 父性はどこへ―ボノボ社会と人間社会
第6章 相手を気づかうサル―ボノボの感応力
エピローグ―ボノボの現在と未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mawaji
8
「動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか」を読んで著者の関連本ということで本書を手に取りました。チンパンジーやゴリラほど名が通ってなくて、でも進化論の本を読むとだいたいいつも出てくるボノボ、気になってました。写真を眺めるだけでもボノボが最もヒトに近い類人猿であることがわかりますが、ボノボの社会はメスが優位で「オスのほうが力が強いのにオスはメスと戦うことを望まない。戦えば勝てそうなときでもオスはただ逃げ去るだけ」という黒田末寿博士の言葉がその事実をしっかり裏付けているように思えてなりません。ボノボに会いたい。2018/02/07
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