内容説明
本書は、交渉当事者が最善といえぬまでも、それなりに満足な解決を得られるような優れた手順を新たに提示したものであり、その大半は簡単に利用できる。誰もが勝者になれる離婚やビジネスや国際問題などをめぐる交渉を対象にして、一歩一歩の手順を示した。公平分割の実践篇として、実際の応用面を意識して書かれている。
目次
第１章 歴史的課題としての公平な分割
第２章 きちんとした交互取り
第３章 バランスのとれた交互取り
第４章 分割選択
第５章 勝者調整
第６章 キャンプデービッドの場合
第７章 勝者調整―個人間の争い
第８章 勝者調整―企業紛争および国際紛争
第９章 どの手続きが最上の方法か？
著者等紹介
テイラー，アラン・Ｄ．［Ｔａｙｌｏｒ，Ａｌａｎ Ｄ．］
ニューヨーク州ユニオン・カレッジ教授（数学）。数学や政治学に関する数々の著書がある。主著「Ｍａｔｈｅｍａｔｉｃｓ ａｎｄ Ｐｏｌｉｔｉｃｓ」（Ｓｐｒｉｎｇｅｒ－Ｖｅｒｌａｇ １９９５年）「Ｓｉｍｐｌｅ Ｇａｍｅｓ」（Ｐｒｉｎｃｅｔｏｎ Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ Ｐｒｅｓｓ １９９９年）
ブラムス，スティーブン・Ｊ．［Ｂｒａｍｓ，Ｓｔｅｖｅｎ Ｊ．］
ニューヨーク大学教授（政治学）。ゲーム理論と社会選択理論を投票と選挙、交渉と公平性、国際関係、聖書と宗教学に適用した１４冊の著書がある。テイラー氏との共著は本書の他に「Ｆａｉｒ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ」（Ｃａｍｂｒｉｄｇｅ Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ Ｐｒｅｓｓ １９９６年）
宍戸栄徳［シシドハルノリ］
京都生まれ。京都大学大学院工学研究科数理工学専攻博士課程修了。１９９７～９８年イリノイ大学地理学科客員研究員。現在、香川大学経済学部地域社会システム学科教授。専門はゲームの理論、地域科学
宍戸律子［シシドリツコ］
東京生まれ。東京女子大学英米文学科卒業後、岡山大学大学院で米文学を専攻。１９９７～９８年、夫宍戸栄徳に伴って渡米、イリノイ大学大学院で比較分化を学ぶ。香川県在住
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