内容説明
本書においては、Jonathan N.Harrisの一連の業績の研究をつうじて、標準直接原価計算法の発展の過程の一端を考察し、さらにそのような手法をHarrisをして考案せしめた背景がアメリカ合衆国における1920年代後半における世界的第恐慌と第二次世界大戦後における過剰生産にもとづく不況にあったこを解明し、そにような時代的背景のもとで標準直接原価計算がいかにして「経営管理の助けとなる直接原価計算」となるにいたったかを究明しようとするものである。
目次
第1章 J.N.Harrisの直接原価計算法の展開―1930年代におけるDewey and Almy Chemical Co.の実態
第2章 内部報告のための直接原価計算
第3章 J.N.Harrisの「直接原価計算法」をめぐる諸論争
第4章 棚卸資産評価と直接原価計算
第5章 直接原価計算の経営管理面への適用
第6章 直接原価計算法のパイオニアとしてのJ.N.Harrisの業績