出版社内容情報
〈創作〉桝田豊(早稲田文学新人賞受賞第一作)ほか〈対談〉岸政彦+上野千鶴子ほか〈連載〉ウラジーミル・ソローキン、閻連科、編集委員ショートエッセイ
早稲田文学会[ワセダブンガクカイ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chang_ume
3
岸政彦+上野千鶴子対談を。「上野千鶴子の超克」的な動機を用意したとき、岸政彦はオルタナの旗手と思う。だからこその対談、あるいは対決が待ち望まれたわけです。結果やはり「カテゴリー化」(操作性)の暴力に関して、それぞれの態度表明が大きな読みどころでした。そして構築主義やポストコロニアルなアプローチの陥穽(相対主義的な非実在論)をどのように処理するか。あるいは対象の「実在性」というクオリアについて〈何〉の実在を信じるのか、など。「来た、見た、書いた」では研究にならない(上野)、社会学の社会学たる所以について。2019/01/28




