出版社内容情報
説明文から評論まで――気づき・発見に満ちた21篇を収録。読む力をサポートする手引きがつき、読書案内も充実。小説以外の文章を読むファーストステップに。
内容説明
一篇5~10分程度で読める長さ。朝読や多読にも最適。身近な問題意識を出発点に、具体的なエピソードを交えて展開する文章を精選。抽象度の高い文章にも徐々になじんでいける。読解の手助けとなる問題つき。読書案内や読書コラムが充実。次に読みたい一冊がみつかる。
目次
第1章 不思議を見つめる
第2章 人と出会う
第3章 誰かとつながる
第4章 視点を変える
第5章 自分を生きる
第6章 未来をつくる
終章 読書への誘い
著者等紹介
澤田英輔[サワダエイスケ]
軽井沢風越学園教諭
仲島ひとみ[ナカジマヒトミ]
国際基督教大学高等学校教諭
森大徳[モリヒロノリ]
筑波大学附属駒場中・高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
83
本の紹介かと思いきや、ノンフィクションの一部アンソロジー。21篇。とても教科書的。もしくは国語テストの文章問題。良質なノンフィクションのお試し読書。巻頭詩は長田弘『セカイは一冊の本』[第1章:不思議を見つめる][第2章:人と出会う][第3章:誰かとつながる][第4章:視点を変える][第5章:自分を生きる][第6章:未来をつくる][終章:読書へのいざない]巻末詩は文月悠光(ふづきゆみ)『主人公』▽エッセイや科学読み物。2022年10月刊。読みたい本が増えた2022/12/23
モリー
65
この本は、五つのコツを教えてくれます。そのコツを掴めば、ノンフィクション(特に、受験生を悩ます評論文)を読む力が身に付き、苦手な国語の成績が爆上がり、するかどうかは知りません。50歳を過ぎた私が、受験を意識しするのは、時すでに遅しです。しかし、自分がこれから直面するであろう様々な問題に対して、少しでも納得のいく答えを得ようとしながら生きていくためには、本を読みこなし、この世界に生じる現象を理解する力が必要だと思います。その力を得るには、五つのコツを意識しながら読むことが近道かもしれません。2024/01/14
ももすけ
21
説明文から評論文までを紹介。 受験で出てくる評論よりは、読みやすく、興味が広がる。 学生時代の評論文は、点数をかせぐ為、解くために答えだけを探すような読み方で、興味がそそられず、深読みしなかった。大学時代、社会人になってからは、新書の世界にどっぶりつかり、いろんな方面のものを読んだが、当時は読書のし方がまずく、あまり頭に残っていない。 評論嫌いも、この本で紹介されたような本からゆっくり読めると興味が持てのではないか。 新書は「新たな知」の塊、世界を広げてくれるので、おすすめしたい。2025/06/01
joyjoy
9
ノンフィクションの魅力…不思議と驚きに満ちた「物語」に出会う。見えないものが見えてくる。世界の見え方が変わってくる…。 この本から、ノンフィクションを読む楽しみが広がっていきそう。次に読む本の紹介もよかった。読みたい本がまた増える。 脚注欄の★の質問に、自分の言葉で答えようとするとなかなか難しい。自分がサラッと読み流していたことにも気づかされる。こういうところを読書会などでおしゃべりしながら読むと楽しいんだろうな。読書メーターにも触れられていて、ちょっと嬉しい。2024/02/17
PETE
7
選ばれている新書の文章の水準としてはむしろ中学生向けという感じで、物語中心の読書になりがちな中学生に、評論・旅行記・サイエンス・短歌・詩など多彩なジャンルの新書への関心を導くには良い本だと思う。それとともに、文章の最後に出される内容説明に関する一問が、中学入試にありがちな書き抜き・まとめ問題のレベルを上手く超えていて、高校国語に向けたトレーニングになっていると思う。2022/12/15