内容説明
イーハトーブの風と光を駆けぬける。銀河鉄道の夜、春と修羅…。童話・詩から手紙まで、賢治のコスモスを一冊に再現した、きらめきのアンソロジー。
目次
１ イーハトーブの世界―初期の童話と自然観
２ 修羅のなみだ―詩的出発と心象スケッチ
３ 幻想と現実のはざまで―中期の童話と生命観
４ 農に生きる―詩風の展開と羅須地人協会
５ 銀河系のかなたへ―後期の童話と宇宙観
６ 「雨ニモマケズ」の周辺―晩年の詩境とデクノボー精神
７ 詩と真実の記録―生活と思索の軌跡
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ののこ
0
子供の頃に読んだきりで、改めて読み返すと当時の風景や温度といったものまで伝わってくるかのようで、年齢を重ねると感じ方がこんなにも変わるものかと思った。 古きよき東北の田舎の情景が子供時代の景色とリンクして切なくもなった。 優しさとともに悲哀のようなものも纏っている作品達。 自然･生命、そして死について。 難解な表現もあり全て理解できたわけでもないが、また年月が経ったらどう感じるか読み返したい。 2020/12/12
