竹宮恵子のマンガ教室

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  • サイズ A5判/ページ数 258p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784480888037
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

内容説明

えっ、マンガってこうやって描くんだ!えっ、マンガってこうやって読むんだ!手足の描き分け・年齢による身体のバランス…など具体的な指導に始まって、「マンガは透視図法で描いてはいけない」「マンガの人称は、こう考える」「マンガの命はリアルではなくリアリティ」など、思わず「なるほど!」とうなる指摘がいっぱい。歴史に残るマンガ論。

目次

身体の各部を描く
着衣とポーズ
質感について
俯瞰と透視図法
マンガの人称とは
描き込みについて
セリフとモノローグ
構成について
空気感とコマ割り
キャラクターの作り方
マンガ上達法
伸びる新人とは
JUNEを語る・ラブシーンを描く
大泉サロンと“花の24年組”

著者等紹介

竹宮恵子[タケミヤケイコ]
徳島生まれ。水瓶座・B型。1968年、「りんごの罪」「カギッ子集団」でデビュー。『風と木の詩』『地球へ…』で小学館漫画賞受賞。2000年より、京都精華大学芸術学部教授。日本初のマンガ学科で脚本概論を教える
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

marumo

26
「少年の名はジルベール」を待つ間に。少女マンガ転換期の作家が編み出した技の話が面白い。一本の風の線と雪のひとひらで冷たい空気感を演出した岸裕子、斜線のみで葉を描いて遠近感を表した萩尾望都。こういった思いつきはみなこぞって取り入れたらしい。細川智栄子の原稿を見たら睫毛の先にチョンと点を打ってある、睫毛が細くぼやけて見える、けぶるような大きな瞳に見えるための工夫だったのいうのが興味深い。当時の印刷技術を超えて美しい絵を描こうとする作家魂を感じた。大泉サロン、24年組、JUNEの話なんかもけっこう赤裸々。2016/05/29

小鈴

16
マンガ文化の研究者の藤本由香理がインタビューして構成された本です。最後の方に「大泉サロンと"花の24年組"」の章があり、250ページで「"花の24年組"というのは、そもそも私たちが言い始めたことなんですよ」と回答して、藤本由香理が驚いています。藤本の驚きで私も思い出したけれど、花の24年組っていうとまず一番先に思い浮かべるのは大島弓子なんですよね。次に萩尾望都。90年代後発読者としては竹宮恵子はあまり思い浮かばない。。。知識としては知ってはいても、思い浮かべるのは大島弓子なんだよなぁ。2021/05/14

Harukasaki.

12
再々読。時々読み返すと、当たり前のことにハッとさせられる。学生の時から読んでるけど、楽しい本ですよ。2016/02/28

しろのあ

7
「少年の名はジルベール」を読んでこちらも。「BAKUMAN」も再読した後だったので、補強しあう感じで読むことができました。漫画家といのは、つまりずっと絵のことを24時間考え続けられる、そういう情熱がある人がなるものなのだな~と。絵のうまさと漫画で魅せるテクニックの違いとか納得です。プロットや構成力などにも触れていて、そこは他のクリエイターの人にも勉強になると思います。手塚治虫さんはやはり構成力がダントツなようなので、食わず嫌いしないでちゃんと読んでみよう。2016/05/16

chacha子

6
マンガだけではなく、芸術全般の深奥を突いた精神論。最近の小説に抱いていた隔靴掻痒感が、霧が晴れるように解消した。創作に携わろうという人ならぜひ読むべき。 2015/03/07

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