戦争のなかで考えたこと―ある家族の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480885197
  • NDC分類 916
  • Cコード C0023

内容説明

拡大する日中戦争のなか、中国青島市で日高少年はなにを見たか。敗戦直前、海軍技研に提出した長文の意見書で日高青年はなにを訴えたか。戦中戦後を一貫して平和を考え行動してきた著者が、世代を問わず贈る精神史的自伝。

目次

第1章 家庭新聞『暁』のころ(『暁』の創刊;老車夫の死 ほか)
第2章 日本と中国の戦い(一九三七年七月七日;忠魂碑と青島神社 ほか)
第3章 太平洋戦争のなかで―「国策転換に関する所見」(海軍技術研究所に通う;女子学生との出会い ほか)
第4章 敗戦の姿(八月一五日の安田講堂;研究室で ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sansirou

1
満州事変から敗戦まで十五年戦争で、何を感じて生きたか。体験と家族の影響とが綴られている。たくさんの日本人に読んでほしい2017/04/04

ささらほうさら

0
人はどのような条件が揃ったとき、戦時下でも批判的精神を持ち続けられたのか。こたえは無数にあろうが、一つの例がここに。青島で過ごした少年時代で描かれる家族の様子はとても風通しがいい。個々の考えが尊重される。父親は愛国者だけど人格者で現地の人たちに慕われている。それは両立していた。2021/04/17

いくたやよい

0
満州に生まれた日高六郎が東京に出てくる頃までの自分と家族を描く。90年近くも前のことを緻密に描くなんという記憶力。兄、弟、父の時勢への透徹した批判眼。当時としては非常に特異な家族だったことだろう。弟が手書きで出版する家族新聞が心をうつ。その弟の亡くなる時点から始まる本書。男の視点のみなので、母はどうだったのか知りたいと思った。2018/07/15

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