内容説明
だれも知らないマンガの歴史。本人による回想、唯一の弟子の証言、最後のインタビュー、リスト付作品論などでつづる、もうひとりの巨匠の知られざる全貌。
目次
遠い記憶(杉浦茂)
先生との半世紀(斉藤あきら)
聞き書き―ハチャメチャのイノセンス(後藤繁雄)
杉浦茂は生きている!(井上晴樹)
著者等紹介
杉浦茂[スギウラシゲル]
1908(明治48)年、東京・湯島生まれ。洋画家を志すも、生活上の理由により画家への道を断念。知人の紹介により漫画家・田河水泡門下となり、戦前は教育的ユーモア漫画を主に描く。戦後、独立とともに新しい感覚のナンセンス・ギャグ漫画を創出し、雑誌連載『冒険ベンちゃん』『猿飛佐助』『少年児雷也』『ドロンちび丸』などで、当時の少年・少女たちを夢中にさせ、また多くのクリエイターたちに計り知れない影響を与えている。再評価の熱い声を繰り返し受けながら、数々の新たな傑作を発表、海外も含めてさらに広い読者を魅了し続けるも、2000年4月23日午後七時、腹膜炎にて死去。享年九十二歳
斉藤あきら[サイトウアキラ]
1934(昭和9)年、東京・亀戸生まれ。1954年より、杉浦茂のアシスタントを勤め、交流は師の最期まで続く。また、1957年以降、高野よしてる、手塚治虫、横山光輝、赤塚不二夫各氏に師事ののち「ジャガープロ」を設立、新聞各紙、雑誌連載で活躍
井上晴樹[イノウエハルキ]
1946(昭和21)年、さいたま市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、平凡社に勤務。雑誌「太陽」にて、連載「杉浦茂日本名作劇場」を企画・担当。その後、PHP研究所、福武書店などを経て、現在、作家、編集者。著作に『日本ロボット創世記』(NTT出版、1993年、第九回技術・科学図書文化賞優秀賞受賞)『旅順虐殺事件』(筑摩書房、1995年、第二回平和・共同ジャーナリスト基金賞受賞)
後藤繁雄[ゴトウシゲオ]
1954(昭和29)年、大阪生まれ。編集者、クリエイティブディレクター。インタビュアー、ライターとしても幅広く活動。「unfinished」編集長。杉浦茂への最後のインタビュアーとなった
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感想・レビュー
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タケミチ