内容説明
どうぞ私たちの夢、小さなパン小屋をお願いいたします。―ある日、東京の建築家・中村好文のもとに北海道のパン職人から、設計依頼の手紙が届いた。試行錯誤を二人三脚で愉しむ建築家とクライアントの普請の記録。
目次
はじめまして。北海道真狩村に住む神幸紀と申します…
「パン小屋」の設計、喜んでお引き受けします
私はパン窯にも神が宿るのだと信じずにはいられません
誠実な暮らしを丸ごと受け容れている、簡素極まりない住宅に目を瞠る思いでした
自分たちの住む所くらいは自分たちの手で作ってみたい、という好奇心のほうが強かったように思います
問題はその木造を縁の下で支えている基礎部分です
もう少しパン屋の仕事、一日の流れ、そういったことを話さなければと思っています
懸念していたとおり、納屋の基礎の補強が思いのほか難問題で…
新築のパン小屋でも、気負うことなく、今と変わらぬ気持ちで働けたらと願っています
建物から中村さんの「肉声」を聴いたような気がしています〔ほか〕
著者等紹介
中村好文[ナカムラヨシフミ]
1948年、千葉県生まれ。建築家。1972年、武蔵野美術大学建築学科卒業。宍道建築設計事務所勤務後、都立品川職業訓練校木工科で学ぶ。吉村順三設計事務所を経て、81年、設計事務所レミングハウスを設立。87年「三谷さんの家」で第1回吉岡賞受賞。93年「一連の住宅作品」で第18回吉田五十八賞特別賞を受賞
神幸紀[ジントモノリ]
1974年、北海道真狩村に住むパン職人。「Boulangerie JIN」店主。もともとフレンチの職人であったが、パン作りに取りつかれ、パリの名店で修業。2004年に勤めていたフレンチの店を辞めてパン屋を開く決意を固め、自力でガレージキットを用いて住まいと店を作る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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