自閉症の子があなたに知ってほしいこと

ノットボム，エレン【著】〈Ｎｏｔｂｏｈｍ，Ｅｌｌｅｎ〉/和歌山 友子【訳】

筑摩書房（2011/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 205p／高さ 19cm
• 商品コード 9784480878311
• NDC分類 378.6
• Cコード C0037

内容説明

自閉症そのものはいやなものではありません。自閉症が理解できないこと、周囲に理解されないこと、あるはずの外部の援助が得られないこと…いやなのは、こういったことです。子どもの身近にいる人に、自閉症の基本を理解してもらうための本。アメリカで広く読まれている自閉症の子の育てかたマニュアル。

目次

第１章　まず「子ども」だと思って。「ぼく＝自閉症」じゃないんだよ。
第２章　感じかたがふつうとちがうんだ。
第３章　「しない」（する気がない）と「できない」（する力がない）を区別して。
第４章　どうしてもことばどおりに聞いちゃうんだ。
第５章　ことばがたりないけど、がまんして。
第６章　ことばはむずかしすぎるから、絵でわかろうとするんだ。
第７章　「できない」ことよりも「できる」ことを見て。
第８章　みんなとなかよくしたいから、てつだって。
第９章　パニックの引き金探しをして。
第１０章　家族だったら、いい子じゃない時もきらいにならないで。

著者等紹介

ノットボム，エレン［ノットボム，エレン］［Ｎｏｔｂｏｈｍ，Ｅｌｌｅｎ］
アメリカの作家、コラムニスト。二児の母。上の息子コナーはＡＤＨＤ（注意欠陥多動性障害）、下の息子ブライスは自閉症と診断される。自閉症のほか、野球、系図学など著作分野は幅広い。「自閉症・アスペルガー・ダイジェスト」誌をはじめ、多くの雑誌に執筆している。共著の『自閉の子を育てる１００１のアイディア』で、２００６年度「生徒のために選ぶ本」賞を受賞。『自閉症の子があなたに知ってほしいこと』でも３つの賞を受賞している

和歌山友子［ワカヤマトモコ］
１９７６年武蔵野美術大学卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[さおり]

職場本。著者は、自閉症と診断された子どもの母親。この本の優れているところは、実用的な本でありながらも全ての文章の下に愛が敷かれていること。おうむ返しやパニックに対する考え方なんかは、日々子どもたちと向き合っている私もほんとそれ！と思う抜群の説得力。それでいて、端々に無性に母親の愛を感じて泣きそうになるんだよ。最後の方で突然スピリチュアルに偏るので、あれさえなければもっとひとにすすめたい良書なんだけど。まずはじめに、診断基準にはない感覚面の話を丁寧にするところとか、大好きなんだけども。

2021/10/02

[ミカママ]

へーすでに和訳されてるんだ？！仕事で自閉症の子どもとかかわることになったので、急遽同僚教師が貸してくれました、残念ながら英語で読みました。自閉症に関して今までは少々ひねくれた認識しかなかったので、これは読みやすいし、理解しやすい。かなり勉強になりました。まずは、彼らはVisualに強いことがわかったので、そんな小さなことから授業に取り入れていこうと思います。

2012/09/17

[愛希穂]

発達障がいを持った子を「障害児」として見るのではない。発達障がいを持った子どもとしてみる。 自閉症は障害じゃなくて、ふつうと違う能力だと思って。できないところだけ見ないで、自閉症のいいところを見て。 「障がい」という言葉に振り回されてしまうことはないだろうか。 障がいがあるからと言って、それで人格がどうなるわけではない。 http://glorytogod.blog136.fc2.com/blog-entry-1146.html

2012/04/29

[pocky]

話口調に少し癖があって少し読みにくいけど，当事者の思いとして読んでみるのにはまぁいいのかな？特別新しい発見はなかったかなぁという印象。

2018/02/10