珍世界紀行―ヨーロッパ編

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  • サイズ A5判/ページ数 383p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480876171
  • NDC分類 293.09
  • Cコード C0072

内容説明

骸骨寺で骨の匂いを嗅ぐ。秘密警察本部に隠された拷問部屋の暴力におののき、王が溺愛した瓶詰め奇形児にメランコリーの極みを、アマチュア剥製師の怪作に情熱の深さをかいま見る。あからさまなセックス・ミュージアムに呆れ、アウトサイダーの宮殿で狂気のチカラに震える。ひたすら暗く、ひたすら激しいヨーロッパ的感性の地下水脈を探しに、モスクワからシチリアまで、グラスゴーからプラハまでを縦横に駆けめぐる。取材10年、99ヶ所を踏破した珍名所巡礼の記録。

目次

第1室 蝋人形
第2室 超古代
第3室 信仰
第4室 性愛
第5室 暴力
第6室 病理
第7室 アウトサイダー
第8室 蒐集
第9室 人文・社会科学
第10室 観光
第11室 カタコンベ

著者等紹介

都築響一[ツズキキョウイチ]
1956年、東京生まれ。76年から86年までポパイ、ブルータス誌で現代美術、建築、デザイン、都市生活などの記事を担当する。89年から92年にかけて、1980年代の世界の現代美術の動向を包括的に網羅した全102巻の現代美術全集『アート・ランダム』(京都書院)を刊行。以来現代美術、建築、写真、デザインなどの分野での執筆活動、書籍編集を続けている。1993年、東京人のリアルな暮らしを捉えた『TOKYO STYLE』刊(京都書院、99年アメリカ・クロニクル社より英語版刊行、03年ちくま文庫に収録)。週刊SPA!誌上で5年間にわたって連載された、日本各地の奇妙な新興名所を訪ね歩く『珍日本紀行』の総集編『ROADSIDE JAPAN』(アスペクト、増補改訂文庫版の東日本編・西日本編を2000年に筑摩書房より刊行)を1996年冬に上梓、第23回木村伊兵衛賞を受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネオ

19
初読み図書館本。情報量が多いが、字が小さくて読むのが疲れる。写真だけみていても楽しめる。というか気持ち悪い。著者のコメントが辛口なのが小気味よい。2017/05/30

Roy

11
★★★★★ おぞましくも素晴らしい、ブラックでマイナーなヨーロッパ観光案内。蝋人形での拷問シーンや鬼畜暴力、エロス、病理、カタコンベなどの展示紹介。中にはグロテスクで吐き気をもよおしたり寒気がしたりする、心臓に悪い写真が何点もあるが、そこには決して幻想ではない、人間達の闇の部分が写し出されている。それらは欲にまみれた愚かさの骨頂や強い信仰心から成ると思うが、何故か「美」を感じずにはいられなかった。リトアニアの十字架の丘に興味を待った。2008/12/18

4fdo4

10
ヨーロッパ各地の蝋人形館を主とした奇妙な博物館、美術館紀行。グロいのが苦手な人にはお勧めできない。蝋人形ならまだ偽物と覚悟して見れるが、中には本物もある。本物。ダークツーリズムとしての博物館。実際に訪問したらこちらの方が段違いに重いだろう。文章が軽めなのでさらっとはしているが、これだけ調査するのはとてつもない労力だったろう。2023/06/10

5〇5

6
もうやだ。性愛、暴力、病理、奇形、解体などの写真が満載で、エロ・グロ・キモ・コワ強めよぅ。でも、怖いもの見たさの心理をくすぐるわねぇ。怪しくて、気味が悪くて、怖い非日常的なものを見た後に日常にもどって、解放感や安心感を楽しみましょう。2023/08/06

DEE

3
前半は拷問やら暴力やらが中心なのでグロめ。 本物の拷問器具が並んでたら、間違いなく絶句してしまうだろうな。 蝋人形のリアルさが不気味。 後半はわりとユルめの展示が並ぶ。 世界には色々な物が展示されていて、それをまた楽しむ人間がいるんだなと感心する。2017/12/30

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