内容説明
骸骨寺で骨の匂いを嗅ぐ。秘密警察本部に隠された拷問部屋の暴力におののき、王が溺愛した瓶詰め奇形児にメランコリーの極みを、アマチュア剥製師の怪作に情熱の深さをかいま見る。あからさまなセックス・ミュージアムに呆れ、アウトサイダーの宮殿で狂気のチカラに震える。ひたすら暗く、ひたすら激しいヨーロッパ的感性の地下水脈を探しに、モスクワからシチリアまで、グラスゴーからプラハまでを縦横に駆けめぐる。取材10年、99ヶ所を踏破した珍名所巡礼の記録。
目次
第1室 蝋人形
第2室 超古代
第3室 信仰
第4室 性愛
第5室 暴力
第6室 病理
第7室 アウトサイダー
第8室 蒐集
第9室 人文・社会科学
第10室 観光
第11室 カタコンベ
著者等紹介
都築響一[ツズキキョウイチ]
1956年、東京生まれ。76年から86年までポパイ、ブルータス誌で現代美術、建築、デザイン、都市生活などの記事を担当する。89年から92年にかけて、1980年代の世界の現代美術の動向を包括的に網羅した全102巻の現代美術全集『アート・ランダム』(京都書院)を刊行。以来現代美術、建築、写真、デザインなどの分野での執筆活動、書籍編集を続けている。1993年、東京人のリアルな暮らしを捉えた『TOKYO STYLE』刊(京都書院、99年アメリカ・クロニクル社より英語版刊行、03年ちくま文庫に収録)。週刊SPA!誌上で5年間にわたって連載された、日本各地の奇妙な新興名所を訪ね歩く『珍日本紀行』の総集編『ROADSIDE JAPAN』(アスペクト、増補改訂文庫版の東日本編・西日本編を2000年に筑摩書房より刊行)を1996年冬に上梓、第23回木村伊兵衛賞を受賞
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感想・レビュー
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