出版社内容情報
女が撮る、自分のためのセルフ・ヌード写真とは? 既存のヌード写真を問い直し、自分の体、性を取り戻す試み。
目次
第1章 変容するセクシュアリティ
第2章 オルタナティヴ・ヌード宣言
第3章 ジェンダー―記憶の淵から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
23
著者は日本を「裸まみれの街」と断じ、西欧圏からの非難に一定の理解を見せる。そして、現在氾濫する女性表現は男性側からのステロタイプであり、女性の視点による写真を通じ、表現の再構築をしたいと意気込む。各国の異なる文化や歴史的背景の欠落、絵画と並ぶ写真という芸術・美術に「ポリティクス」を無理に見いだそうとするところ等に違和感を覚えるが、著者の思いも分からぬでもない。2022/08/28
tom
11
このところ、荒木経惟の写真や文章を見たり読んだりするようになった。その関連で、この本を読んでみることに。この本は、女性写真家が撮るヌード写真についての評論集。男が撮るヌードと女性が撮るヌードでは、視点が違う。その視点の違いが、世界の切り取り方を変えるという主張。主張はもっともだけど、写真についての評論というのは、なんとも論評しにくいということに気づく。もともと、写真を言語化するということが難しいはずで、論評も「・・と思う」の印象批評になってしまうのよね。いいたいことは分かるが、妙に説得力がないというか・・2016/06/08
Mac Bune
0
女によるこれまでにないヌードの本というテーマの本というコンセプトとのことですが、ヌードにこだわらずに現代写真史的な本だと思います。実際、引用されている写真の大半はヌードではありません。個人的にはケネス・クラーク卿による古典的な定義 The Nudeとそれに対する疑義が面白かったと思います。2017/09/20
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