出版社内容情報
「絞死刑」「愛のコリーダ」「御法度」など、戦後日本に屹立する作品を撮った大島渚。映画史の第一人者が敬愛と感謝をこめて論じる。
内容説明
『日本の夜と霧』『絞死刑』『愛のコリーダ』『戦場のメリークリスマス』『御法度』にいたるまで、デビュー以来つねに時代の中心に位置してきた鬼才・大島渚。日本映画史の第一人者が、敬愛と感謝の念をこめて、大島作品の全貌を論じる。
目次
日本と逆に。日本に
宴会と配役
異形の俳優たち
競いあう歌、歌。
単独で歌う者
ぞっとするほど美少年
初期とは何か
太陽の帝国
原初の死者
なぜ映画を撮れないのか
アブジェクトとしての捕虜
われらが他者なる朝鮮
唐がらしを煮詰める
朝鮮人R
交換と反復
強姦こそわが人生
見つめる女たち
シノ、サダ、セキ
事後性について
日本映画のなかの大島渚
枢軸の影
大島渚と同時代であること
著者等紹介
四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年西宮生まれ。東京大学で宗教学を、同人文系大学院で比較文学比較文化を学ぶ。ソウルの建国大学に始まり、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学などで客員教授、客員研究員を務め、現在は明治学院大学教授として映画史の教鞭を執る。映画と文学を中心に、漫画、料理、都市論、現代思想をめぐり、批評活動を行う。サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、講談社エッセイ賞、桑原武夫学芸賞などを受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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