どこかにいってしまったものたち

どこかにいってしまったものたち

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  • サイズ A5判/ページ数 158p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784480872920
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0071

出版社内容情報

架空のチラシや取扱い説明書、パッケージなどを手がかりに、不思議な品々に想いを馳せる空想博物館。

内容説明

本書には、「クラフト・エヴィング商会」の長くて風変わりな歴史が、さまざまなかたちで封じ込められてもいます。本書は、著者が取り扱ったものたちの中で、さまざまな理由により「今は存在していないもの」すなわち「どこかにいってしまったものたち」のデータだけを、まとめたものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

107
古い活字のかもしだす魅力は「三日月堂」シリーズの先駆けとも言えそう。過去のパッケージだけが残り、中にあるべき製品の実物が現存しない商品、という設定の架空カタログ。レトロ感いっぱいに創作された、ありえない物品のアイディアがすごいだけではなく、実際に箱や包みを、それっぽく作ってしまった努力と技術に頭が下がる。吉田篤弘さん、あるいは長野まゆみさんの小説のイメージにつながっていくなぁ。「硝子蝙蝠」「時間幻灯機」「遡行計」の謎は奥が深そう。「流星シラップソーダ」の流星の味わいは、ぜひ再現して飲んでみたい。2020/02/21

ひめありす@灯れ松明の火

72
表紙の○に何を入れたらいいのかしら?はいって?まいって?えもの?きもの?と読むのを楽しみにして、機が熟した土曜日の夜に読みました。確かにちょっと読みにくい所もありますが、祖父母が残してくれた図鑑を眺めているみたいで楽しかったです。流星シラップソーダ、とか、アストロ燈、とかくらあっと来る単語のオンパレードでした。所で、クラフトエヴィング商會と言えば吉田ご夫妻。のイメージですが、当時は違う方もいらしたみたい。その方は何処へ行ってしまったのか。これもかつてあったけれど、今はもう無い。取扱商品の一部かもしれません2014/09/30

ユメ

65
一筋の流れ星を追いかけて来たら、精緻な扉絵を捲り、クラフト・エヴィング商會に辿り着いた。珍しいものばかりが並ぶ棚に目を輝かせていたら、そっと差し出された不在目録。クラフト・エヴィング商會の作品には「観る」という言葉がよく似合う。少しも見落とさないようにと堪能する贅沢な時間。この時、店内の時間ははたして未来へ流れているのだろうか…?私には、ゆっくりと回転しているように思える。追いかけて来た流星はシラップソーダのグラスの中に飛び込んで、シュワっと小粋に消えたのだが、今宵も確かに星を一つ賣ってもらったのだった。2014/11/23

ネギっ子gen

64
【不思議な品賣ります:當商會取扱品は新しき時代の声に應ずる最新最良の類稀なるモダーンな品々なり】明治から昭和20年代まで、珍品の解説書や宣伝用のチラシなどを再現したという、空前絶後の特上美麗本。1997年刊。<調査猿の敗北について:本調査猿を御使用下さる皆様、決して驚くことはありませぬ。猿も桃の木から落ちることがあるので御座います。不測の事態ながら、當方にて予測される項目として、1,起床レバーの故障による調査猿の永眠。2,判定困難な場合に於ける推敲帽の永久廻轉。3,皮剥ぎ時に於ける桃の落下。などで>と。⇒2026/04/25

ままこ

57
装丁が素敵。中身も凝っている。明治、大正、昭和にかけて「クラフト・エヴィング商會」が取り扱っていたレトロで魅惑的な珍品。ネーミングから摩訶不思議。色んな理由で、どこかにいってしまったものたち。それらの目録を解説とともにリアルな写真付きで再現。読んでると感化されどんどん想像力が膨らんでくる。SF幻想的な独特の感性溢れるクラフト・エヴィング商會ワールドを楽しめる一冊。2026/05/25

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