内容説明
本の顔を作り本という〈もの〉に人を誘惑する、装幀家菊地信義が手がけた作品を例にあげながら、自在かつ卒直に語る秘密と方法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまゆ
4
確かに映像化された作品と本を比べることは多いが、小説自体と本になった作品は比べられることはない。原稿用紙に書かれたものが、字の大きさや形を変え、ページに割り振られ、表紙をつけられて初めて本になる。なるほど。2014/10/28
鯨、或は山田
2
装幀とは何ぞや、ではあるが装幀の技法、というよりは心構え、のような内容。想定の役割や位置付け、着想、モチーフの使い方を扱っている。とはいえ、今から装幀を志す人とは決定的に扱っているツールが違うのも現実。写植を実際にやることなんてもう無いですし、その意味では幅が違ってきてしまっているはず。2013/10/04
晴
0
本を読んでもらうためには、まず本の存在に気付かせ、興味を持って手に取ってもらう必要がある。装幀家の責任は重大だ。装幀の担う役割の重要性に気付けたことだけでも読んで良かったと思う。この先、書店で本を選ぶとき、装幀に対する意識が高まりそうです。 素材、書体、図像、構成を通して語られる菊地信義さんの装幀術はとても真摯。読み応えがありました。2017/06/11
さるこ
0
映画『つつんで、ひらいて』と併せて。氏の装丁魂が、より真摯に伝わる。客を本の陳列に引き寄せた後、不安のような余白を抱かせる、という挑発に感心。今は昔になりましたが、裏表紙にバーコード必須、の時は衝撃でしたよね… 2020/02/14
もち
0
東京の古本屋で購入。自分が買う本の表紙はどのようにして作られているのかがよくわかる本だった。本の見方が増えたなあという思い。また、筆者の本についつの思いとか価値観があって面白い2019/05/03
