出版社内容情報
「移動という思考」から政治学・国際政治学が扱ってきた主要テーマを問い直す。見過ごされている課題、今後に向けた問題はなにか。編集委員長=柄谷利恵子
目次
「移動」は政治学・国際政治学に何を問うのか
特集(現代ロシアとシティズンシップ―人の移動をめぐる制度と実態についての考察;渡航管理をめぐる政治―欧州渡航情報認証制度(ETIAS)を事例に
セクシュアリティをめぐる国民国家の再編と国際社会の分断―ヘテロナショナリズムに揺れるウクライナ
ユビキタスな放射性物質と包括的「核テロリズム」言説の登場
情報の越境移動と主権―サイバー空間の領域化とデータ主権の台頭
量子論、仏教、実在―国際移動における「現実」という概念について)
公募論文(自民党政権の対外政策決定過程 1983~1986―対台湾チャネルを中心に;公共施設統廃合の受容―ビネット実験による検証;プラットフォーム企業の権力と正統性―デジタル立憲デモクラシーの方へ;人の概念を笑うな―政治哲学における多元的概念工学の擁護;女性の過少代表とその象徴性―投票率への影響;政冶的能力の欠如はなぜ問題なのか―関係的平等説による評価と解決策の提示;青年会議所への参加は善き市民の育成につながるのか?―混合研究法による実証的検討;投票行動におけるシステム正当化の役割―経済的システム正当化への着目)
学界展望(2023年学界展望)
学会規約・その他