出版社内容情報
支配・権力の源泉は今、国民国家から巨大都市へ。資本と労働力はここに集積し、格差拡大は加速する!そのダイナミズムを解くグローバリゼーション研究の必読書。
内容説明
情報通信技術の発達は、たしかに、人口や経済活動の分散をもたらした。しかしその一方で、世界の経済を統治し、世界の文化をリードする重要な機能は、ニューヨーク・ロンドン・東京など、ごく限られた大都市に集積した。その結果形成されたのが、グローバル・シティである。ここには、金融・法律・会計・経営など高度な専門サービスを大企業に提供する企業が集中し、世界中の経済活動を支配・管理している。そして、高度専門職に従事する高所得者層が新しいライフスタイルを生み出す一方、移民労働者を含む膨大な低賃金労働者が都市の産業を底辺で支えている。こうして、世界的な規模で、格差拡大は加速しているのだ―。国民国家という枠組みを超え、あたらしい世界秩序を産み出しているグローバル・シティ。そのダイナミズムを実証的に解き明かし、世界中に衝撃をあたえた、グローバリゼーション研究・都市論・移民研究・政治経済学の必読書。
目次
本書について
第1部 グローバル化の地理学と構図を読み解く(分散と新しい形の集中;対外直接投資の新しいパターン;金融業の国際化と拡大)
第2部 グローバル・シティの経済秩序(生産者サービス;グローバル・シティ―脱工業化時代の生産の場;グローバル都市システムをつくるもの―ネットワークと階層)
第3部 グローバル・シティの社会秩序(雇用と所得;経済再編―階級と空間の二極化)
新しい都市のレジーム?
著者等紹介
サッセン,サスキア[サッセン,サスキア][Sassen,Saskia]
オランダ生まれ。ブエノスアイレス国立大学、イタリア・ローマ大学卒業。米国インディアナ州ノートルダム大学で社会学修士・同博士・経済学博士号を取得。コロンビア大学(都市計画・建築)、シカゴ大学社会学教授を経て、コロンビア大学(社会学)教授
伊豫谷登士翁[イヨタニトシオ]
1947年京都府生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学外国語学部教授を経て、一橋大学大学院社会学教授。グローバリゼーション・スタディーズ、移民研究専攻
大井由紀[オオイユキ]
一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)
高橋華生子[タカハシカオコ]
一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、早稲田大学アジア大平洋研究センター助手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
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takao
メルセ・ひすい
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