内容説明
21世紀の日本、東アジア、世界の平和と安定。いま必要なのは、21世紀の問題の所在を見極め、諸々の対立を調整、緩和、解決する規範的な枠組みである。本書は、気鋭の研究者集団による厳密な学問的検討をふまえた。東アジアの新たな規範秩序の構想と提言である。
目次
第1章 リベラル・デモクラシーと「アジア的価値」
第2章 不干渉原則と中国
第3章 東アジア規範秩序の構築に向けて―朝鮮半島からの視点
第4章 東南アジアからみた「東亜の構想」―アセアンの広域秩序形成力と日本
第5章 日本政治の再編成と東アジア規範秩序の創造
第6章 「情報革命」と東アジアの国際秩序
第7章 東アジアにおける国際規範実現の組織的基盤―国家間関係を基礎とする漸進的方式の意義と課題
第8章 文際的人権を求めて―東アジア規範秩序の形成と日本の役割