出版社内容情報
百貨店はかつて、美術も文化も社会現象も展示する情報の発信基地だった──。時代を牽引した百貨店の展覧会から昭和を振り返る。
志賀 健二郎[シガ ケンジロウ]
著・文・その他
内容説明
百貨店の歴史は1904年の三越に始まります。当初から文化事業との関わりが深かったものの、特に戦後、都心の各百貨店は競うようにして文化的な催し物に取り組みます。展示されたのはあらゆるもの。国宝級の美術品のみならず、ニュースや事件、文学者、漫画、昆虫から生け花まで。世相を反映するだけではなく、常に時代を一歩先んじた野心的な企画展示に、老いも若きも、大人も子どもも心躍らせました。戦後文化は紛れもなく、百貨店から生まれ、育ち、拡がったのです。本書は、百貨店展覧会の歴史を通して、あらためて昭和という一時代を振り返ります。
目次
第1章 敗戦後の混乱のもとで―1945~49年(昭和20~24年)
第2章 経済復興とともに―1950~54年(昭和25~29年)
第3章 展覧会の新たな取組み―1955~59年(昭和30~34年)
第4章 大衆消費社会の進展―1960~64年(昭和35~39年)
第5章 高度経済成長の波にのり―1965~69年(昭和40~44年)
第6章 転換する時代―1970年~(昭和45年~)
終章 百貨店展覧会の実像
著者等紹介
志賀健二郎[シガケンジロウ]
1950年兵庫県生まれ。1974年京都大学文学部史学科卒業。小田急百貨店入社。文化催事(小田急グランドギャラリー)、宣伝、販売促進などを担当。小田急美術館館長(兼務)。2006年川崎市の公募で採用され川崎市市民ミュージアム館長に就任(~2011年)。2011年川崎市市民ミュージアムアドバイザー(~2014年)。学校法人田中千代学園副理事長。渋谷ファッション&アート専門学校(前田中千代ファッションカレッジ)校長。日本映画大学非常勤講師(博物館経営論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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かんしゃします。
tkm66