出版社内容情報
広島県備後府中市の「百年企業」はなぜ海外展開に成功したのか? 激動の時代を生き抜き、世界と繋がった伝統産業に革新の力を学ぶ。
中沢 孝夫[ナカザワ タカオ]
内容説明
長い歴史を持つ伝統企業が数多く集まる広島県の備後・府中。近年そこからいくつもの企業が世界の最前線へと躍り出ている。彼らは旧来の技術を、現代社会を支える様々な最先端の技術や製品へとよみがえらせることに成功しているのだ。その秘訣の一つが、地域の資源や人材を積極的に活用しつつ海外展開する「グローカル」な戦略だ。中には元々の職人と招聘した外国人とがタッグを組んで、一足飛びに海外での「ブランド化」を進めている例もある。江戸末期から現在までの百年以上、この地は時代の荒波に揉まれてきた。生き残りを賭け、伝統を革新に変えた力とは何なのか。克明な聞き取り調査を通して浮き彫りになる、日本企業の現在地。JAPANブランドの発信地でそのイノベーションの秘密に迫る。
目次
序章 備後・府中から世界へ
第1章 二つの大企業
第2章 地域と企業の物語
第3章 伝統地場産業と中小企業の発展・転換
第4章 中堅企業の生成と発展
第5章 府中の二人の起業家
第6章 経済的特性を読み解く
著者等紹介
中沢孝夫[ナカザワタカオ]
福山大学経済学部教授。兵庫県立大学教授を経て2008年から福井県立大学教授。2014年4月から現職。博士(経営学)。専門は「ものづくり論」「中小企業論」「地域経済論」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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