日本文明圏の覚醒

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480864000
  • NDC分類 302.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本は中国を中心とする東アジア文化圏の中にはない! 東アジア研究の常識や俗説を打ち砕き、日本文明圏の時空間を浮き彫りにする。

内容説明

間断なく進行する知的レベルの低下、価値観の端末の増加による価値判断の多様化、そして国家理性の欠如と繰り返される共同体へのノスタルジー…東アジアの異時代国家群に囲まれて立ちすくむ日本の現実を検証する。

目次

第1章 日本のレアリズム(蔵出し中華文明論;国風のある風景;日本文明圏における男女の深淵)
第2章 日本文明圏の現在(廃墟を疾駆する狩猟民;ニヒルなポストモダン社会の誕生;中枢から端末へ)
第3章 日本文明の再発見(モダンな時代概念が覆い隠していたもの;モダンな時代の擬似科学;甦るティーゼーション文化)
第4章 日本文明圏の国際政治学(ポストモダン時代の東アジア;日本の反対側からみた中華文明圏;別亜としての日本文明圏)
第5章 近代日本の終焉とその超克(モダンの清算;ポストモダン時代の創造的破壊;神々の夜明け)

著者等紹介

古田博司[フルタヒロシ]
1953年生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了(東洋史専攻)。延世大学、漢陽大学などで日本語講師を務める。滞韓6年の後、帰国。下関市立大学を経て、筑波大学大学院教授。著書に『東アジア・イデオロギーを超えて』(新書館、読売・吉野作造賞)がある。また2006年には、論壇での活動に対し、フジサンケイグループより「正論新風賞」を贈られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽん教授(非実在系)

3
再読。写実主義のリアリズムという日本の伝統を見出すことで西欧や中国・朝鮮半島との違いを浮き彫りにする。専門知識人批判、ドイツ観念論批判、ポストモダニズム批判などを2010年の段階で大々的に言い切る先見性を感じる。2017/03/01

Sumioh Watanabe

3
様々なところで見解の相違はあるが、さすが専門家、東アジアの過去、現在の分析は目からウロコの連続で、とても読み応えがあった。2016/10/06

なかじ

2
著者の凄まじい人生経験と読書量を感じる本だった。ポストモダンの現代社会での生き方について著者の見解が後半で述べられていて、非常に共感できるものであった。2013/03/25

kousan

1
日本にはもうお手本が無い。自らが試行錯誤をしながら進んで行くしなかいというコメントに古田先生の力強さを見た。2016/10/12

fukubesan

0
とりあえず読んだ。まだ身につけるまでにはならないが、ポストモダンな国へどのような遷移をするべきなのか考えるきっかけにはなりそう。2023/11/08

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