内容説明
本書は、冷戦の末期、ソ連をアフガニスタン介入という「わなに誘い込む」アメリカの工作が、イスラム主義勢力へのテコ入れという形で既に始まっていたこと、ソ連の脅威ばかりでなくイスラム革命以後のイランの動向にも懸念を深めていたサウジアラビアが、アメリカ、パキスタンともどもアフガニスタンのゲリラ勢力やアラブ義勇兵の徴募や財政支援に深入りしてゆく過程、ビンラディン財閥のそこへのかかわりなどを詳しく解明している。…中央アジア系のソ連軍兵士たちが、CIAの印刷したコーランを読んでいたなど、興味深いエピソードが盛り込まれている。
目次
同時多発テロの背景
決断の谷間
サダト大統領
ハク大統領
〓小平
亡霊たち
巨大資金
死の麻薬戦争
ロシアの苦汁
広がる感染
フィリピンへの浸透
アメリカの攻撃
何をすべきか(2001年11月)
著者等紹介
クーリー,ジョン・K.[クーリー,ジョンK.][Cooley,John K.]
ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン記者を振り出しに、UPI通信、オブザーバー紙、クリスチャン・サイエンス・モニター紙などの記者として、1960年代から中東を取材。現在、キプロス駐在アメリカABC特派員。国際報道での目覚ましい活動によりジョージ・ポーク記念賞を受賞
平山健太郎[ヒラヤマケンタロウ]
東京大学法学部卒。サイゴン、カイロなどのNHK支局長、同解説主幹を経て白鴎大学教授。湾岸危機(湾岸戦争)での報道・論評活動により1990年度ボーン・上田賞を受賞
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感想・レビュー
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