出版社内容情報
世界で30億人が使う印欧語。その言語を話していた祖先はなぜこれほど拡散できたのか? 言語学と考古学で文明誕生の謎に迫る。
デイヴィッド・W・アンソニー[アンソニー,デイヴィッド・W]
著・文・その他
東郷 えりか[トウゴウ エリカ]
翻訳
内容説明
今日、世界の30億人が話している言語は、印欧語族というグループにまとめられる。言語学者たちは、英語、ヒンディー語などそれぞれの言葉に分岐する前の祖先語の系譜をたどった。すると最も古い祖語の中に「馬」「車輪」「羊毛」といった単語が現れる。その言葉を話していた人びとは、そもそもどこにいたのか?なぜ今日これほどまでに拡散できたのか?歴史言語学者が指し示した言語の化石を、考古学者は遺跡から発掘する。馬の家畜化、騎乗、車輪の痕跡を追跡し、たどりついたのはメソポタミアでもエジプトでもなかった―。文明誕生の契機は農耕の発明とされてきたが、人類の文明化、文明の拡大をもたらした真の要因とは何か?ユーラシア全域を股にかけ、文明誕生前夜の世界を生き生きと描き出す。考古学の壮大なる挑戦。
目次
1 言語と考古学(母言語がもたらす期待と政治;死語をどう再構築するか;印欧祖語の最後の話し手―言語と時代1;羊毛、車輪、印欧祖語―言語と時代2;印欧祖語の原郷の場所―言語と場所 ほか)
2 ユーラシア・ステップの開放(死滅した文化を再構築する方法;最初の農耕民と牧畜民―黒海・カスピ海の新石器時代;牝牛、銅、首長;馬の家畜化と乗馬の起源―歯の物語;古ヨーロッパの終焉とステップの台頭)
著者等紹介
アンソニー,デイヴィッド・W.[アンソニー,デイヴィッドW.] [Anthony,David W.]
ハートウィック大学考古学・人類学教授。東欧から中央アジアにかけての先史文化の専門家。『馬・車輪・言語―文明はどこで誕生したのか』で2010年アメリカ考古学協会賞を受賞
東郷えりか[トウゴウエリカ]
翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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