ハプスブルク・スペイン 黒い伝説―帝国はなぜ憎まれるか

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ハプスブルク・スペイン 黒い伝説―帝国はなぜ憎まれるか

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480861337
  • NDC分類 236.05
  • Cコード C0022

出版社内容情報

十六世紀、新大陸からの銀を背景に世界覇権国となったスペインを凋落させた「黒い噂」とは──歴史が歪められていく過程に迫る。

ジョセフ・ペレス[ペレス,ジョセフ]

小林 一宏[コバヤシ カズヒロ]

内容説明

1492年、スペイン王国はイスラム勢力からイベリア半島を奪還。同年発見された新大陸からの銀資産を背景に、16世紀スペインは一大世界帝国へのし上がった。カルロス1世とその息子フェリーペ2世によるハプスブルク家の支配で、スペインは黄金時代を迎える。だがその繁栄の裏で、大国の残虐非道ぶりを糾弾する怪文書がヨーロッパ各地を駆け巡る。新大陸での先住民虐殺、異端審問の過酷な拷問、王室内部のスキャンダル…「噂」が次第に「事実」として語られ、「黒い伝説」はスペイン帝国凋落の一因となった―。21世紀の今日にいたるまで、スペインに対する根深い偏見のもととなったプロパガンダは、一体誰が、どんな目的で流布させたのか。そこにはいかなる事実が含まれるのか。ヨーロッパ史の泰斗が緻密な検証から、歴史の「真実」が形作られる過程をあぶり出す。

目次

第1章 黒い伝説前史(アラゴン連合王国の誕生;アラゴンのイタリア進出 ほか)
第2章 スペインとハプスブルク朝(ハプスブルク朝スペインの誕生;ハプスブルク朝のねらい ほか)
第3章 黒い伝説(カルロス1世の二つの顔;フランドル戦争 ほか)
第4章 スペイン人とその歴史(コムネーロスの乱から啓蒙期まで;スペインの衰退 ほか)
第5章 結び

著者等紹介

ペレス,ジョゼフ[ペレス,ジョゼフ] [Perez,Joseph]
1931年生まれ。スペイン系フランス人。フランス・ボルドー大学名誉教授。歴史学者。スペイン史に関する著書多数。2014年、社会科学に貢献したとしてスペイン政府から表彰。レジオンドヌール受勲者

小林一宏[コバヤシカズヒロ]
1937年生まれ。上智大学名誉教授。1962年上智大学文学部史学科卒。スペイン政府給費留学生としてスペイン・マドリード大学へ留学。その後メキシコEl Colegio de M´exicoにてPh.D。上智大学外国語学部イスパニア語学科教授、イベロアメリカ研究所長、日本イスパニヤ学会理事長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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rinakko

7
アフリカはピレネーに始まる…と例外視され続けたスペイン。その端緒は、権勢を誇った強国への憎悪、ハプスブルク朝の覇権に対する他国の恐れにあった。それ故に捏造された黒い伝説(フェリペ2世への個人攻撃、スペイン人の狂信・不寛容・蒙昧、インディアス先住民の虐殺)。国が弱体化した後も止まなかった攻撃の新たな理由は、カトリシズムに固執して宗教改革が浸透せず、だから近代化を妨げられた→やはり蒙昧な国だ、という決めつけによるもの。まるでラテン人は呪われているかのように見えた…と。話はスペイン再興まで及び、読み応えがあった2023/10/13

ムツモ

1
スペインの黒い伝説に留まらず、それを取り巻くヨーロッパ各国やハプスブルク前後の時代もきちんと取り上げられていたのが丁寧で良かった。訳文も工夫されていて非常に読みやすい。ジブラルタルの柱や$の由来など、おまけ知識も得られて嬉しかった。2017/03/04

衛府蘭宮

0
「狂信的」で「冷酷」なフェリペ二世、苛烈を極める異端審問、新世界の先住民虐殺…など、スペインの「黒い伝説」について、その前提や発生から後世の沿革まで幅広く論じた著作。黒い伝説の大元となるスペイン16世紀史の再検討や、ともすれば「自虐的」な近代スペイン人の自意識や左右対立のフランスとの比較による相対化など、そうそう見られない内容が詰まっている。2017/06/21

Takahiro Tashiro

0
スペインや周辺国の知識がないから、若干消化不良気味で読了。勉強したうえで再読してみたい。2017/04/06

むぎすけ

0
情報量がとにかく多くて、読み進むのに時間がかかる!名家として、偉大な存在だと讃えられがちなハプスブルク家の裏の部分を、事実に基づき考察した本で、手に取れて本当によかったとおもう (が専門書のように文書がかたくて読みにくい..いや、もっと知識があればスラスラいけるのか) もう一度、整理しながら読み直したいとおもう2020/03/17

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