エンゲルス―マルクスに将軍と呼ばれた男

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  • サイズ B6判/ページ数 528p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480861320
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0023

出版社内容情報

マルクス再評価の気運の中で、今日、不当に忘れられ断罪されてきた不世出の革命家エンゲルス。彼は何を考え何をなし得たのか。その思想と人間に迫る決定版評伝。

内容説明

常にマルクスの名と共に語られてきた革命家フリードリヒ・エンゲルス。自らは産業革命の揺籃地マンチェスターで家業の綿工場を経営しながら、40年にわたって友人カール・マルクスとその家族の生活を支え、マルクスの死後は、生前刊行がかなわなかった『資本論』第2巻、第3巻を完成させた人物だ。マルクスが再評価される中で不当にも忘れ去られ、マルクス思想をねじ曲げた張本人とまで断罪されるエンゲルスとは、一体何者だったのか。彼は何を考え、何をなし得たのか。不世出の革命家エンゲルスの思想と人間に迫る決定版評伝。

目次

序文 忘れられた彫像
第1章 シオンのジークフリート
第2章 竜の種
第3章 黒と白のマンチェスター
第4章 少々の忍耐と若干の威嚇
第5章 限りなく豊作の四八年
第6章 さまざまな灰色のマンチェスター
第7章 悪徳商売の終わり
第8章 リージェンツ・パーク・ロードの大ラマ僧
第9章 マルクスのブルドッグ
第10章 ついに第一バイオリンに
エピローグ ふたたびエンゲリス市へ

著者等紹介

ハント,トリストラム[ハント,トリストラム] [Hunt,Tristram]
1974年イギリス生まれ。歴史家。ケンブリッジ大学、シカゴ大学を卒業後、ロンドン大学クィーン・メアリー校の英国史学講師。2010年より労働党議員を務める

東郷えりか[トウゴウエリカ]
翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろゆき

2
著者はイギリス労働党の国会議員で歴史学者。伝記。人の人による搾取をどう考えようが、人は搾取されるか,搾取するか、搾取した人のおこぼれにあずかるかである。エンゲルスはマルクスを支援するため壮年期二十年にわたり搾取する側に。二十歳頃には歳の数ほどの言語をあやつり、著作をものにした才能が、甘んじて第二バイオリンの役を務めた。酒飲み、女好き、社交、スポーツ、経営手腕、軍事研究。実際に砲弾の下をかいくぐる熱血漢。マルクス亡きあとの孤軍奮闘。ヘーゲル学派の分裂の青年期や議論続く自然弁証法などの哲学史にも簡潔に触れる。2017/12/02

kamakura

1
ブルジョア出身の革命家というのは、結構多い。トロツキーもカストロも、裕福な家から、革命家としての道のりを出発した。こういう人たちがすごいのは、自分のブルジョアとしての「豊かさ」を、「プチブルですみません」と懺悔・放擲してしまうのではなく、そこで得てしまった知識・教養・経験を、革命につぎ込むことだ。ブルジョアが主人公の資本主義社会からしか社会主義は始まらないと達観し、自分がブルジョア出身でも尻込みせず、歴史を牽引する役割を自覚的に担った人は、単に階級的に規定された人生でないだけによけいに魅力的だ。2017/01/27

Splash

1
マルクスとセットで名前が出る人だが、それ以上知らないせいだと思うが、気持ちが入らず、挫折。2016/07/04

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