出版社内容情報
なぜ渦巻なのか? その美しい姿に宇宙進化の謎を解く鍵がある。最新技術を駆使した驚きのカラー画像で天体の基礎からダークマターまでわかる初めての銀河入門!
内容説明
ハッブル宇宙望遠鏡をはじめ、ALMA、XMMニュートン衛星、チャンドラX線衛星、プランク衛星、GALEX紫外線探査衛星、WISE広域赤外線探査衛星など、さまざまな角度から追跡した光を最新の撮影技術と画像処理を駆使して再現した、驚異の宇宙画像を満載。観測の最先端で活躍する若き天文学者が、望遠鏡のしくみから、最も遠い銀河で何が起こっているのかを熱く、わかりやすく解説。ダークマターから宇宙進化の未来まで神秘の世界を旅する。
目次
第1章 遠い彼方の街明かり
第2章 銀河系外宇宙へ踏み出す
第3章 もっとよく見る
第4章 銀河の進化
第5章 世界モデル
著者等紹介
ギーチ,ジェームズ[ギーチ,ジェームズ] [Geach,James]
天文学者。英国ハートフォードシャー大学の宇宙物理学研究センター(CAR)に王立協会大学研究員として勤務。専門は系外銀河の進化
糸川洋[イトカワヒロシ]
1949年、東京生まれ。慶応大学卒業後、マニュアルライターなどを経て翻訳家となる。小惑星イトカワの命名の由来になった故糸川英夫博士を伯父に持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いずむ
11
自然の造形に同居する美しさと恐ろしさ。四方八方に拡散を続ける宇宙の片隅か、或いは中心付近なのか、そこに現存する、唯一かもしれない地球の知的生命が星空を見上げ、感情を震わせる。あらゆるフィクションを遥かに凌ぐ数字のインフレ。140億年以上の歴史、140億光年の彼方、大きな太陽、その数万倍の質量を持つ天体、そんなモノでさえありふれた、星の集合・銀河。そしてそれもまた、数億という単位で存在するこの世界。しかし、そんな1つひとつがボクらと同じ、目に見えない粒でできている。そんな、とてつもなく大きく、小さなハナシ。2015/08/29
黒豆
5
この本の内容は、冒頭の説明「ビッグバンでも宇宙論でもなく、もっとも明白に見える形で、この宇宙を特徴づけている銀河が形づくられて以来、この宇宙に何が起きてきたか」が一番明確。天文学者を理論家と観測家に分類すると筆者は観測家に属し、最新の観測データによる写真と説明がわかり易く、何と言っても掲載されている銀河の写真が素晴らしい、印象深かったのは、渦銀河M51。2015/08/15
飛龍
1
写真が美しく、それを見るだけでも楽しい2015/09/20