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中年の新たなる物語―動物学、医学、進化学からのアプローチ

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480860804
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0045

出版社内容情報

中年は老いの過程ではなく数百万年の進化の末に人類が手にした絶頂期なのであった。たるみ、薄毛、不倫願望、高齢出産等々を気鋭の動物学者が超ポジティブに語る。

目次

第1部 中年とは単なる老化ではない(「中年」というものを作る要素;中年期は発達と老化のせめぎあいの時期;ヒトはもともと四〇歳前で死ぬように作られている? ほか)
第2部 中年の心について(中年期に脳の認知力はピークを迎える;中年期に起こる時間認識の変化;四十にして惑わず? ほか)
第3部 中年の性生活(中年になると回数が減る!?;更年期と閉経の正しい知識;なぜオヤジは若い娘に手を出すのか ほか)

著者等紹介

ベインブリッジ,デイヴィッド[ベインブリッジ,デイヴィッド] [Bainbridge,David]
1968年イギリス生まれ。専門は比較解剖学、生理学。ケンブリッジ大学で臨床家畜解剖学を教えるかたわら、同大セント・キャサリンズ・カレッジのフェロー兼アドミッションチューターを務める。獣医師の訓練を受けた後、ロンドン動物学研究所、英国王立獣医科大学、コーネル大学、シドニー大学、オックスフォード大学でヒトと動物の妊娠に関する研究に従事

成田あゆみ[ナリタアユミ]
1970年東京生まれ。1975~79年、父親の仕事の都合でブルガリアで過ごす。一橋大学経済学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了(社会言語学専攻)。同大学院博士課程を経てフリーランス翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

29
2012年初出。四十路半ばでドンピシャなタイトルなため早速借り出す。第4章 中年期はいったい何のために存在するのか(54頁~)に先ず目が留まる。生命の時計という死ぬまで続く発達プログラムの一環として、中年も存在。ややこしいのは、男性は女性より寿命が短いにもかかわらず、潜在的な繁殖能力を老年になっても持っている点(56頁)。すでに存在する子への親の投資が重要になりすぎて、子を増やすことにブレーキ(58頁)。親の投資とは、食料と情報(61頁)。2015/12/25

ヒデミン@もも

25
小説かと思ったら違った。専門書?でも面白いし読みやすい。「空の巣症候群」って1960年代から言われてたらしい。なんか脳天気で明るい文章からてっきり米国の方かと思ったら英国の方でした。なるほど。2015/04/15

Kazehikanai

19
中年をポジティブに捉え直そうと頑張っている中年おやじが書いた本。動物学、生物学などから、「中年」という時期の存在意義や特徴を明らかにする。中年の老化現象とされるものや性生活についての記述は目新しくはないが身近な話だけに考えさせられる。ただし、説得力はなく、とにかくポジティブに捉えようという姿勢で押し切った印象。ありえない低能ぶりで滑稽さを演じるホーマー・シンプソンは微笑ましい。そんな中年ばかりでも困るが、中年の響きには滑稽さが含まれている。本書にもそんな滑稽さがある。2016/09/22

れい

2
中年男性の生体について異常な興味をもったため流し読み。 身体的にも精神的にも安定してバランスが取れているライフステージだからこそ、選択の余地があり、矛盾を大きく含み、より個体差がでやすい時期。なお、その個体差に関する裏付けは書かれていなかったが、結局その人の置かれた環境、遺伝、精神面が作用しているといえるだろう。それだけ人間は複雑で奥深い生き物だなぁと。その個体差や複雑さ自体が人間が繁栄できた要因なのだろう。2023/06/09

のぞみ

2
ブリティッシュな文章。くどいと感じるところもあったけど面白い記述もぽこぽことあって満足。流し読み。2016/09/22

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