内容説明
生命の驚異と官能。人知れず、しかし凄まじい勢いで、この地上から消えてゆく生命体。絶滅は、進化の宿命なのだろうか。太陽に灼かれる環礁、濃密な熱帯雨林、人を拒む火山島…絶滅に瀕した生きものたちの最後の聖域を訪ね、彼らのひたすらな生の営みを見つめ、そして寿ぐ。『月に歌うクジラ』に続く魅惑のネイチャー・エッセイ。
目次
悲しきハーレム―モンクアザラシ
アマゾン、太陽の食卓
極東の天使たち―アホウドリ
たてがみは闇に輝き―ゴールデンライオンタマリン
生命を紡ぐ冬の旅―オオカバマダラ
愛しの昆虫