内容説明
世界が興奮した大修理ミッションの詳細から、画期的な発見の数々と最新成果、そのカラー映像まで。大宇宙のあらゆるドラマをみつめ続ける今世紀最高の夢の装置・ハッブル宇宙望遠鏡のすべてをやさしく語る。
目次
第1部 ハッブル出張修理の旅(ハッブルの故障;冒険者たち;訓練、訓練、訓練;発射! ほか)
第2部 大宇宙の発見(望遠鏡の歴史;太陽系の眺望;天体の衝突;星の誕生 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
89
ハッブル宇宙望遠鏡そのものについて知りたくて読んだが、期待に副う内容ではなかった。1999年刊。第Ⅰ部が原著『Adventure in Space』の訳。90年に打ち上げられたハッブル望遠鏡は反射鏡の球面収差の狂いのため、得られたのはピンボケ画像。急遽93年、スペースシャトル・エンデバーで宇宙飛行士が修理に赴き、見事ミッションを達成。事前に地上での一年以上に及ぶ訓練を受けている。第Ⅱ部は原著『Close Encounters』の訳。宇宙の発見についての歴史。80年代末迄の内容で新たな知見なし。中高生向け。2022/05/01
うめまる
0
カバーの写真が感動モノ!ハッブルってISSより高いところ(560km)の地球軌道を周回していることすら知らなかった。ボイジャーみたいに地球からどんどん離れていっているのかと思ってた。宇宙飛行士って何のミッションにアサインされるのか本当に分からんのやなー。10年待って望遠鏡の修理、ということもあるわけや。でもこうした地道な修理作業があるからこそ、われわれはハッブルが捉えた宇宙の神秘を図鑑で眺めることができるわけで、飛行士をはじめ学者や研究者には感謝と尊敬の気持ちを抱かずにはいられません。2013/06/01