内容説明
「紙の建築」を発想したきっかけは、単に物を捨てるのは「もったいない」という気持ちからです。開発を始めた1986年頃は、今のように環境問題やエコロジーの問題は騒がれてはいませんでした。ですからエコロジーの問題など特別に意識しなくても、ハイテクな技術に頼らず、弱い材料を弱いなりに、身の回りの物を新しい視点にたって利用することで、環境に負荷のかからない美しくて強い物を作ることはできるのです。また、著者は単純に自分の今までやってきたことを、何か社会のために役立てたいという気持ちからボランティア活動を続けてきましたが、これからの21世紀、我々日本人はもっと世界に出て国際貢献という役割を担っていかなければならないでしょう。そんな事を考えながらこの本を書きました。
目次
1 阪神大震災
2 紙は進化した木だ
3 留学
4 出会い
5 国連で生かす紙の建築
6 建築家の社会貢献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうゆう
5
紙の建築のイメージがつかなかった。強度は強化な段ボール?なのかと思ったら、筒状のログハウスがイメージとは、なるほど、写真を見て納得した。強度は十分だ。仮設住宅が終わっても紙なのでリサイクルがきく。阪神淡路大震災、東日本大震災、ルワンダで注目された紙の住宅。西日本豪雨でも利用されていると聞いた。紙の間仕切り、紙の家具、紙の素材を生かし、日本だけでなく世界貢献まで、凄い!の一言。2018/07/29
asumi
1
幸せな子ども時代だったのだなと少し羨ましくなってしまうけど、この方のやっていることはいいなと思った。お金をかけてすごいものを作るのではなく、災害で避難した人や難民の人たちも使える、そして使った後の資材のことも考えてた紙の建築をしてる。以前よく知らずに地震の避難所に仕切りをつくるプロジェクトに寄付をしたことがあったけどこの方のだったんだろうな。2022/10/05
takao
0
紙の建築という発想がすごい2016/07/15
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