出版社内容情報
1866年4月4日、ロシア皇帝アレクサンドル2世が銃撃された。犯人はドミートリー・カラコーゾフ。事件の真相を探りテロリズムの誕生と近代の特異性を描く。
内容説明
一八六六年、一人の男が皇帝を撃った。弾丸はそれたが、世界は大きくかわった。―テロリズムが生まれた。
目次
第1章 カラコーゾフ事件の記録から―事実上のテロリズムの誕生
第2章 “リアル版”ラフメートフ―カラコーゾフ以後の革命家像
第3章 『皇帝に捧げた命』―複製技術時代の皇帝殺し
第4章 ラスコーリニコフとカラコーゾフ、「新しい言葉」の病因学
第5章 ラシャ外套―「一枚の外套には、なんとたくさんのものが入っているのだろう!」
第6章 「実例に基づくプロパガンダ」―ある検屍、または一八六六年四月四日の病理的起源
第7章 皇帝殺しの首
結文―一八六六年四月四日の時点で
附記
著者等紹介
ヴァーホーヴェン,クラウディア[ヴァーホーヴェン,クラウディア] [Verhoeven,Claudia]
米コーネル大学歴史学准教授。近代ロシア史、近代ヨーロッパ史専攻
宮内悠介[ミヤウチユウスケ]
1979年東京都生まれ。1992年までニューヨーク在住、早稲田大学第一文学部卒業。『盤上の夜』(創元SF文庫)で第33回日本SF大賞を受賞。『ヨハネスブルグの天使たち』(ハヤカワ文庫)で第34回日本SF大賞特別賞、『彼女がエスパーだったころ』(講談社文庫)で吉川英治文学新人賞、『カブールの園』(文春文庫)で三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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biwacovic
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