内容説明
アメリカは、冷戦下における中ソ関係の影のパートナーだった。米・中・ソの「大三角」をめぐる各国の事情を明らかにし、「正統的な」歴史記述の背後に潜む史実を丹念に掘り起こして、中国現代史の驚くべき深層を浮き彫りにする。
目次
序章 二〇世紀中国への視角
第1章 革命と戦争の時代
第2章 大戦後の中国をめぐる米ソの角逐と東北内戦
第3章 中共政権誕生と中ソ同盟の形成
第4章 中ソ軍事同盟をめぐる党内亀裂の拡大
第5章 文化大革命の国際的背景としての中ソ・中米関係
第6章 「大備戦」と米中準軍事同盟の形成
終章 〓(とう)小平改革と二一世紀中国
著者等紹介
小林弘二[コバヤシコウジ]
1934年福岡県生まれ。1958年京都大学法学部卒業。1959‐93年アジア経済研究所(現、ジェトロ・アジア経済研究所)勤務。65年4月‐67年3月アジア経済研究所の海外派遣員として香港に滞在。77年4月‐79年3月、スタンフォード大学のvisiting scholar。1993‐2002年関西大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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