内容説明
近代人とはいったい何者なのか?居酒屋「毛深い穴」亭で大酒喰らい、「陽気な物質」をまき散らし、淫蕩にふけり、神を罵っていた男や女たちが、いつ、どうして、どのようにして、ヨーロッパ近代人に変貌してしまったのか?中世の終りから大革命までの間にいったい何が起きたのか?フランス人および他の西欧人たちに刻印をしるした、この強烈な“習俗の文明化”の過程を精緻に跡づけ、ブリリアントに描きだす、フランス期待の歴史学者による社会史の大作。
目次
第1章 乱暴な者、不潔な者、性悪な者、総登場!(十五・十六世紀)
第2章 仲介者の時代(十六世紀)
第3章 近代人の有罪化(十六~十八世紀)
第4章 身体の秩序
第5章 父親から息子へ
第6章 嗜好、嫌悪、対照―十七世紀・十八世紀の集合的感性
結論 近代性について
著者等紹介
ミュシャンブレッド,ロベール[ミュシャンブレッド,ロベール][Muchembled,Robert]
1944年生まれ。1967年、歴史学教授資格(アグレガシオン)取得。1985年、「暴力と社会」により国家博士号取得(パリ第一大学)。1986年より、パリ・ノール大学の歴史学講座担当教授をつとめ、現在にいたる。また、雑誌「心性―文化と社会の歴史」を主宰する。中世から大革命までの社会史・文化史・心性史・犯罪史・生活史を研究対象とし、いわゆるアナール派に分類される期待の歴史学者である
石井洋二郎[イシイヨウジロウ]
1951年生まれ。東京大学人文科学研究科仏語仏文学専攻修士課程修了。東京大学教養学部助教授。フランス文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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