内容説明
時代は１９世紀末の中国、そこに生きた庶民の奇絶怪絶怪異縦横奇想天外な出来事を鮮やかに写しとって、中国の歴史の途方もない厚さが思い知らされる好著、『中国の鬼』の作者による第２作。
目次
怪異縦横
猛妻と烈婦
無頼悪少
偸児盗賊
名人奇巧
医食異事
宝貨転々
市井怪聞
任侠義賊
騙技詐巧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
7
中国の「清朝野史大観」から19世紀50年代から末に限定して逸話70話を選んで紹介した本。面白い話、不思議な話、何とも言えない話様々。無頼悪少の章にある「異形の僧」が好き。強くて優しくて厳しい書生の姉、アンタが最強だ！騙技詐巧の章の「賈五も奇才」の騙すこと自体を楽しむ詐術のプロフェッショナル集団の話も良い。被害は微細で被害者も騙されたことに悔しがるのみ。2024/12/09
