内容説明
粕谷一希と10人の対談者によるシムポジオンの醍醐味。書物を手がかりに、書物を越えて、人間存在と歴史世界の核心に迫る。
目次
司馬遼太郎『明治という国家』歴史の語り部として(鳥海靖)
松本健一『秋月悌次郎―老日本の面影』財者の美学の造形(綱淵謙錠)
岡崎久彦『陸奥宗光』国家観をもつ外交官(北岡伸一)
北岡伸一『清沢洌』国富豊かなれど…(内田健三)
松本重治『昭和史への一証言』知的エリーティズムの継承を(本間長世)
クリストファー・ソーン『太平洋戦争とは何だったのか』歴史を裁く礼儀(池田清)
モーリス・パンゲ『自死の日本史』生を、平和を、労働を、日本は選んだ(芳賀徹)
ポール・ワクテル『「豊かさ」の貧困』経済活動は人倫を破壊するか(岩井克人)
山内昌之『瀕死のリヴァイアサン』ソ連社会の深層を読む(猪木武徳)
鈴木成高『世界史における現代』歴史が人間を追い越す(野田宣雄)