内容説明
公害病患者の新規認定を打ち切り、NO2の環境基準緩和など、“公害”が社会の表面から消し去られようとしている。千葉川鉄公害訴訟を端緒として、日本の環境行政の実態に迫り、大気の危機を訴える気鋭のルポルタージュ。
目次
1 逆風の中で迎えた判決の日
2 風邪が治らないのが前兆だった
3 工場がやって来て繁栄はしたけれど
4 日本から大気汚染が消えてしまった?
5 公害裁判では何が争われるのか
6 終わらない論争 裁判は続く
7 全国に広がる大気汚染訴訟
8 大気汚染公害の原点 四日市はいま
9 大気汚染 これからどうなる