内容説明
従来の経済学の知的遺産を命題の形で解説すると同時に、今日の資本主義社会を理解する上で必須のＪ．ボードリヤール、Ｇ．バタイユなどの論点も含めた経済学命題集。
目次
活動（効用―功利主義と消費活動；活動論 ほか）
生産の制度（労働の二重性；市場と組織 ほか）
経済のメカニズム（市場の一般均衡；市場競争の倫理 ほか）
経済と政治（民主主義の「不可能性定理」；公正としての正義 ほか）
近代の経済と文明（経済の基本表；蜂の寓話 ほか）
市場経済の変貌（有閑階級の金銭的見栄；有効需要の理論 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
2
この本は、佐伯、間宮、宮本という同年代の経済学研究者が近代経済学の側からのマルクスに対する関心とマルクス経済学の側からする古典経済学に対する関心を相互に流通させるために、このような本を作り上げたといっています。内容はそのさまざまな分野のキーワードを選別してその解説をそのキーワードの中心の経済学者を分析することによって詳しく解説してくれています。一通りの経済理論を学ぶ上ではこのような本にも目を通しておいたほうがいいと感じました。私はいい本だと思っています。2013/09/13
