内容説明
わたしは、自由でありたい。生家の伯爵家をとびだしたのち、作家・女優・牛乳屋、はては娼婦までも経験。複数の恋人をもちながら縛られることを嫌い、父親のない子供を産み、ミュンヘン世紀末、「ボヘミアンの女王」「子供を抱いたマドンナ」として一世を風靡した美貌の女伯爵、初の評伝。
目次
序 新しい時代の剣闘士
出奔
遊女
生業(なりわい)
非婚の母
シュヴァービング
貴族とボヘミアン
レーヴェントロー年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もくたつ(目標達成)
1
女流小説家フランスチカ・ツー・レーヴェントローの伝記。自由であり、自分自身に悩み、息子を愛し、現実的なことに囚われまいとした一生。人の一生を最初から終わりまで見ることで、自分の人生を省みる機会になった。2018/07/12
何だか
0
規則に縛られることを嫌って自由な生活を求めて云々って、昔の人もやってんだなあと思った。期待したほどエロスな内容じゃなかったけど、同時に聖母と遊女のイメージを纏った女性ってのは惹かれるものがある。レーヴェントローの書いた本も読んでみたい。2013/05/26
Saku
0
ちょうどフロイトが活躍した第一次世界大戦前に、ボヘミアンというちょっとロックで結局は指が細いブルジョア的なアートかぶれな連中の生き方が存在したことを始めて知った。2019/11/04