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内容説明
誰にでも何でも無料で―。日本の公共図書館を変える原動力になった、東京都の日野市立図書館は、どのようにして作られたか。初代館長が書きつづった感動的な記録。
目次
図書館を求めて
日野にゆく
「ひまわり号」出発
市民のなかへ
市民と図書館
試練をこえて
東京から日本へ
新しい飛躍
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
7
面白かった!! 一気に読んだ。前川氏は我らが滋賀県を図書館先進県に発展させた立役者として小さい頃から名前を知っていた。この本は前川氏が日野市立図書館長として、一台だけの移動図書館からスタートし、日本の公立図書館の改革を促す活動を展開した奮闘記。図書館と行政、市民、社会教育の関係性について書かれているが、大学教育にもあてはまるところが多く、付箋が林立した。有川浩『図書館戦争』では日野市立図書館がモデルになっているそうだから、そちらも読まねば。2014/03/23
まんま
5
図書館に異動してくる職員の方に、読んで欲しいな、と思った。2016/07/26
あさみ
3
公共図書館の歴史を綴った本。「学生か好事家しか利用しない、古い本しかない場所」が図書館だと思い込んでいる人、一度本を買えば、図書館にかかるお金はもうそれで終わりだと思っている人など、ここに挙げられている問題点は、今の時代にも根強く存在する。昭和に書かれた本なので、変化があった部分もあるけれど、参考になったしノンフィクションとしても面白かった。2014/12/04
ツキノ
3
図書館に蔵書がなかったのでマーケットプレイスで購入。これは価値があった。とにかく熱い!市民の図書館を考える上では必読書だと思う。教科書的ではないのでノンフィクションとしても興味深く読める。2011/05/10
ふっきー
2
図書館で何気なく手に取った本だったけど、日本の図書館を「受験生の勉強部屋」から「住民が求める本を貸す」場所に変えた革命的な日野市立図書館の創設記だった。図書館を作るにあたって、住民に広く本を貸すことができるならむしろ建物でなくてもいいと移動図書館からスタートしたところは目的主義な素晴らしい考え方。ネットがない昔は、司書の情報を操る力ってとても重宝されたんだろうな。この流れで図書館戦争を読みたくなってしまったのでネットでぽちった。2022/07/17