内容説明
ソ連と中東隣接諸国との相互関係、ロシア人とムスリム諸民族との接触を通して、イスラム(神軍)、ナショナリズム(緑軍)、社会主義(赤軍)の複雑な絡みあいを追究。ソ連研究と中東研究を繋ぐ中央アジア地域研究への展望を拓く。
目次
序 ロシアとイスラム世界
第1部 「オリエント」のなかのロシア革命(イスラム世界から見たロシア革命70周年;ロシア革命と中東)
第2部 アナトリアのボリシェヴィキ(エフェたちのパルチザン;緑軍と「不可能な革命」)
第3部 スルタンガリエフ異聞(スルタンガリエフとムスリム赤軍;もうひとつの「ディアスポラ」とエスニシティ;ソ連のなかの「オリエンタリズム」)
第4部 スーフィーとコミサール(ヴァイソフ神軍考;カフカースのスーフィー)